最近特に名前を見るようになった、ウォーレン・バフェット。
投資の勉強をしていれば、必ず一度は目にするであろう氏の投資行動が、注目浴びています。
ウォーレン・バフェットが代表を務める、バークシャー・ハサウェイが、2020年に日本の5大商社の株を買っていたとのこと。
日本の総合商社は、いずれも学生達の就職先でランキング上位を占めるが、株式投資の世界では、さほど人気がなかった様子。
この日本株をウォーレン・バフェットが買ったことで、日本株への投資も注目しだされています。
今回は、このウォーレン・バフェットが、どのような人物なのか、どうして投資の神様とも評されるのか、そして氏の投資行動とはどういうものか、解説していきます。
ウォーレン・バフェットとは
「投資の神様」ともいわれる、ウォーレン・バフェットですが、アメリカのネブラスカ州オマハ出身で、「オマハの賢人」とも言われています。
氏が会長を務めるバークシャー・ハサウェイが、毎年5月にこのオマハで株主総会を開催していますが、わずか人口40万人に町に、約4万人ほどの株主か集まると言われます。
氏と共同経営者である、チャーリー・マンガが、株主からの質問に長時間答えるという形式で、もはやお祭りのようなイベントといっても、過言ではないでしょう。
ウォーレン・バフェットがすごいのは、多くの会社は様々なサービスやモノを売って、会社を成長させるのに対し、株式投資のみで、会社を成長させているという点です。
2023年4月時点での時価総額は、世界で第6位と驚異的な成長を遂げています。
ウォーレン・バフェットは、今や90歳を超えています。
株式投資を始めたのが11歳といわれているので、すでに投資歴80年。
このウォーレン・バフェットの凄さを、簡単に言い表すことは難しいですが、氏の運用実績や手法は、きっと私たちの学びになること間違いありません。
ウォーレン・バフェットの運用実績
11歳から株式投資をしている、ウォーレン・バフェットですが、現在は、バークシャー・ハサウェイの会長として、その手腕をふるっています。
そのバークシャー・ハサウェイの運用成績を紹介していきます。
マネックス証券が作成した資料によると、1965年から2014年までの50年の、年間平均リターンはなんと約20%。
アメリカの代表的な株価指数である、S&P500の50年間の年間平均リターンは、9.9%ですので、驚異的な運用実績だと言えるでしょう。
このような実績を持つウォーレン・バフェットは、世界有数の大富豪としても知られています。
2020年にアメリカの経済誌フォーブスによると、「世界の長者番付」において、氏の資産は世界ランキング4位。
ちなみに当時の1位は、アマゾン創業者のジェフ・ベソス、2位は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、3位はLVMNのベルナール・アルトー。
この実績を見ると、投資の神様と言われる所以がわかります。
では一体どのような運用手法を行っているのか、気になる点を解説していきましょう。
ウォーレン・バフェットの投資手法
ウォーレン・バフェットの運用手法は、「長期投資」「バリュー投資」という言葉で要約されます。
ウォーレン・バフェットの名言に、
「我々が好む株式保有期間は永遠」
というものがありますが、まさにこれが氏の運用方針を表しています。
永遠というのは比喩だと思われますが、それほど長期的な視点を持つこと、短期的な値動きの売買差益で利益を上げるのではなく、企業の長期的な成長に対して投資をするのが、氏の基本的な投資手法だと言えます。
もう一つの「バリュー投資」ですが、これは、実際の価値よりも割安に放置されている株を購入し、本来の価値に戻ったときに売却して、利益を得るという投資手法です。
実際にこのような名言もあります。
「多くの人はみんなが株式市場で加熱しだすと、興味を持つが、本当はみんなが興味がないときに、興味を持たないといけない。すでに人気で上昇中の株を買ってはいけない。」
実際に、2008年のリーマンショックという金融危機の際は、氏にとっては絶好の買い場であったと、考えられると思います。
まとめ
まだ資産運用を始めてない人にとっては、株式投資は怖いと思いがちだと思います。
ただ、投資の神様である、ウォーレン・バフェットは、「1日でも早く株式投資を始めなさい」とも言っています。
それだけ、株式投資は利益が出るもの、という確証があるからこそだと思います。
資産運用で失敗したくない、と考えるのであれば、ウォーレン・バフェットの投資手法は、きっと参考になるでしょう。
ぜひ、これをきっかけに、資産運用について考えてみてはいかがでしょうか。
ライター馬込 八寛
生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。
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