「ライフプランなんて作っても意味がない」確かに、人生はどうなるかわかりません。
プランを練っても、仕方がないという見方はよくわかります。
しかし、ライフプランを作成することで、安心できたという人や、生きる目的がわかったという人がいることも事実です。
ましてや、人生100年と言われるこの時代に、特にお金の不安を少しでも取り除くためには、計画的に時間をかけることが、とても大切です。
「ライフプランは必要ない」そう思っている方へ、少しでもライフプランを生きるための、大切なツールと思ってもらえると、嬉しいと思います。
ライフプランが必要な理由
ライフプランはその必要性について、賛否両論意見が分かれます。
その理由は、ライフプランをすること自体が目的になって、一度ライフプランして終わりというケースが、多く見受けられるからでしょう。
ライフプランは、あくまでも人生をよりよく生きるための手段です。
人生100年時代ともいわれるこの時代に、特にお金の問題は、ある程度時間的な余裕をもって準備しないと、取り返しのつかないことにもなりかねません。
なぜならば、お金を貯める、そして増やすということには、時間がかかるからです。
資産運用は、複利の効果を使って効果的に増やすことが、とても大切だと言われますが、この複利の効果は10年経過しないと、実感できないとも言われます。
そうであれば、早い段階でライフプラン行い、将来起こりうるイベントを想定したうえで、時間をかけてお金の準備を行うことが、とても重要になってくると言えるでしょう。
ライフプランの3つのポイント
ライフプランはとても面倒なもの、というイメージがあるようですがいかがでしょうか?
ライフプランをするうえで、大切なポイントの1つ目は、ざっくり行うということです。
相談を受ける現場においては、現実を見るのが怖い、ライフプランを考える時間がない、など、ライフプランに向き合うことに、躊躇する場面はよくあります。
ですので、ライフプランを考える場合は、ざっくりとすることが大切です。
そもそも人生は、予定通りにはいかないことの方が多いです。
ですので、ライフプランを作ることに時間をかける必要はそう大切ではないです。
むしろ、何回もライフプランは作り直す必要がある為、一回のために、時間をかけてもあまり意味がありません。
もう一つのポイントは、1人で考えないということです。
独身の場合は構いませんが、パートナーや家族がいる場合は、1人で考えたところで、周りの意見が違うようであれば、聞き入れる必要があります。
だからこそ、できるだけ早い時期にパートナーと話し合い、もし意見が合わないようであれば、お互いの意見をどう折り合いをつけるか、そこに時間を割くべきでしょう。
3つ目のポイントは、定期的にライフプランの確認、見直しをすることです。
ライフプランは、自分を取り巻く状況が変われば、当然見直しが必要になってきます。
ことあるごとに、修正が必要になってきます。
先ほどもお伝えした通り、1度ライフプランを作って終わりではなく、ライフイベントに変化があれば、その都度作り直していくべきでしょう。
ですので、先ほどもお伝えした通り、ざっくりと行い、時間をかけずにやっていくことが大切です。
ライフプランの落とし穴
ライフプランの必要性や、ポイントをお伝えしましたが、最後にライフプランの落とし穴をお伝えします。
今世間では、物価上昇が大きな話題になっています。
実は物価上昇は、今に始まったことではありませんが、急激な上昇であるため、多くの人がとても惑わされています。
ライフプランの落とし穴は、この物価上昇を考えないということです。
今日本政府が目標としている物価上昇率は、2%だと言われています。
もし現在100万円の商品がある場合、毎年2%の物価上昇が10年続くと、なんとこの100万円の商品は、約122万円になるという計算になります。
人生100年時代と言われる現代において、ライフプランを考える際に、この物価情報を考えずしては、将来のお金の対策はできません。
ライフプランを考える際は、この物価上昇を加味することを、忘れないようにすべきです。
まとめ
先行きが不透明な時代において、ライフプランの重要性が高まっています。
ただ、これまでお伝えしてきた通り、ライフプランを過信しすぎてはいけません。
あくまでもライフプランは想定であり、参考程度にとどめておくべきでしょう。
自分のライフイベントが変わるたび、目標が変わるたび、ライフプランをし直すことで、より不安を取り除きながら、自分が生きたい人生を生きられるような、そんなツールにしていきたいものです。
ライター馬込 八寛
生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。
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