必読!金融リテラシーの高めるために大切な、たった一つのこと

必読!金融リテラシーの高めるために大切な、たった一つのこと金融・投資

どうして、こんなにも差がついてしまったのでしょうか。

そう疑問に思うのは、日本銀行が2020年8月に公表した、「金融レポート」

日本とアメリカの家計における金融資産が、20年間で約3倍の差がついているといいます。

その原因はいったい何なのか?

金融リテラシーの低さは、その理由の一つとして指摘されますが、これは私たちの将来を考える際、今すぐにでも見直すべき事柄です。

では、具体的にどうしたらいいのか?

金融リテラシーを高める方法について、お伝えしていきたい。

データから見る日本人の金融リテラシー

金融庁が公表した「金融レポート」によると、金融資産の増え方が日本とアメリカで、大差が生じています。

1995年からの推移で、日本では1.54倍だったのに対して、アメリカは3.32倍という結果でした。

その原因の1つは、日本銀行が2020年8月に公表した、「資金循環の日米比較」を見ると歴然です。

日本は家計内の金融資産のうち、「預貯金」が54.2%を占めているのに対して、「株式等」「投資信託」がそれぞれ、9.6%、3.4%と大きく偏っています。

一方アメリカは「預貯金」が13.7%。

「株式等」「投資信託」は、32.5%、12.3%と「預貯金」を大きく上回っています。

このデータから何がわかること、それは、アメリカは、「投資信託」「株式」という形で、金融資産を持つという考えが、浸透しているということです。

つまりは、勤労によって得られる所得の他に、金融資産によって得られる所得を、自分たちの金融資産を増やす手段として、積極的に取り入れて、資産を形成しているということです。

20年間でここまで大きな差が生じた原因は、この金融資産による、運用収益の差が大きいといえます。

どうして日本人は、ここまで証券投資というものに、消極的なのでしょうか?

日本証券業協会が公表しているデータ、「平成30年度証券投資に関する全国調査」によると、金融商品における重視点として、「いつでも出し入れができる点」「元金が安全」がそれぞれ47.5%、40.1%と、上位にランキングされています。

また、証券投資の必要性については、74.6%の人が「必要とは思わない」と回答しています。

その理由としては、「損する可能性がある」「金融や投資に関する知識がない」というものが約半分を占めていました。

これらのデータの結果を見ていえることは、証券投資に積極的な理由として、知識不足によるものが大きいということです。

「金融リテラシー」とは、お金にまつわる知識やスキルのことをいいますが、そもそも金融についての教育を受ける環境がほとんどない日本において、金融リテラシーの低さは納得のいく結果といえます。

しかし、それが低いからと言って、国の教育制度のせいにしていても、私たちの将来は暗いままです。

冒頭にお伝えした日本とアメリカにおける、金融資産の推移の差をみて、「どう行動するか?」がとても大切ですし、日本政府もこのことに警笛を鳴らしています。

その証拠に、実は日本政府は、証券投資を促すために、いろいろな制度を準備してくれています。

私たちは、自分たちの人生をよりよく生きるために、このお金にまつわる問題点を、一日も早く気づき、それを解消すべく歩き出さねばなりません。

その一歩を踏み出すための、ヒントをお伝えしていきましょう。

金融リテラシーを高めるメリット

さっきほどもお伝えしましたが、「金融リテラシー」とは、簡単に言うと、お金にまつわる知識やスキルを言います。

私たちは、学校や職場でいろいろな知識やスキルを、学習しますが、果たして生きていくうえで役に立つものは、どれくらいあるでしょうか?

この金融リテラシーは、知っていると充実した人生が送れる、知識やスキルといえます。

もちろん、習得しようと思ってすぐに得られるものではありません。

日々の生活や、日常のいろいろな場面で学び、実践することで、少しずつ身についてくるものです。

金融リテラシーを高めるメリットとして、よく言われるのは、

「人生設計を立てることができる」
「資産運用に役立つ」
「経済がわかるようになる」
「投資詐欺などの被害を避けられる」

ということが言われますが、なによりのメリットは、

「自分が描く人生を切り開いてくために、大切な知識やスキルを習得できること」

だといえます。

「お金」は、生きていくうえでとても大切です。

このお金の使い方1つで、自分の人生を良くも悪くもできるからです。

ご存じの通り、「人生100年時代」を生きる私たちにとって、より良く生きたいと、ほとんどの人が考えると思いますが、そうするために必須な知識が、この金融リテラシーです。

習得必須のこの金融リテラシーを、どう学んでいくといいのか、意識するべきたった一つのことを、ご紹介しましょう。

金融リテラシーを高める方法

では実際に、金融リテラシーを高めるためには、一体何をしたらいいのでしょうか?

2022年度から、高校授業で「投資」という単元がスタートすると言われていますが、まだまだ体系的な教育カリキュラムはなさそうです。

金融リテラシーを高める方法は、実にたくさんあると思います。

世の中の経済の勉強をしていくにしても、今では様々な媒体で学ぶことができますし、勉強会やセミナーなども、各所で行われています。

これらの勉強会などにも、アンテナを高く張って参加することは、とても大切なことです。

しかし、その前に金融リテラシーを高めるために、最も大切なことは、

「日々の生活の中で、お金にまつわる事柄について興味を持つ」

ということです。

私たちは、分からないことは避けたり、人に任せたりと、目を背けがちです。

特にお金にまつわること、「税金」「利息」「保険」「運用」「仮想通貨」「経済」などについては、あまり積極的に自ら考えようとしない傾向があります。

でも実は、これこそが、冒頭の日本とアメリカの金融資産の差に、繋がっているといえます。

生きる上で大切な、「お金」に関することは、自ら考え、選択できるようにならないと、いけません。

そうなるための学びが、日々の生活の中にはたくさんありますので、まずは、「関心を持つこと」から始めてはいかがでしょうか?

長い人生、時間をかけて習得していきたいものです。

まとめ

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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