メジャーリーガのイチロー選手がこのような言葉を残しています。
「小さなことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くためのただ1つの道だと思っています。」
習慣的な行動を繰り返すことで、絶対的な自信を持つことができ、セルフイメージを向上させることもできるようになります。
このように、何かしら1つのことでも習慣化できると、人生は劇的に変わります。
この習慣化が私たちに与えるメリットはどういうものがあるのか、それをまずは確認し、具体的な行動へと繋げていきましょう。
習慣化が人生に与える影響とは?
良い習慣を身につけると、人生に良い影響を与えます。
しかし、この良い習慣は簡単には身に付きません。
日々のちょっとした積み重ねを継続することでしか成し遂げることができないからです。
良い習慣を身に付けるには、ある程度の期間が必要ということです。
そのため、習慣化が自分の人生にどのような良いことがあるのかをきちんと腑に落とさないと、日々の積み重ねを継続させることは難しいといえます。
よく言われる習慣化の5つのメリットをご紹介しますので、チェックしていきましょう。
労力をかけなくてもできるようになる
ある1つのことを習慣化することで、労力をかけなくても、それができるようになります。
誰でも経験があると思いますが、1回でもやったことがあることは、2回目3回目は、より上手に出来たりします。
習慣化することで、労力がとても少なくて済むようになることは大きなメリットだと言えるでしょう。
習慣化の理想の形は、労力がほぼない状態で行動できるようになることです。
既に当たり前になっている習慣を考えると、わかりやすいですが、例えば、お風呂に入ったり、歯を磨いたりするとき、その都度、体のどこから洗おうか?歯ブラシの持ち方はどうか?などを考えるでしょうか?
実際は、ほぼ労力をかけずに行動しています。そうなったのは、何回も何回も繰り返してきたからです。
歯磨きなどのように、良い習慣として何か1つ、身体に染み付いた行動、体が勝手に動くようになる、という感覚まで、身につけることができれば何かしらの成果が出ることでしょう。
時間の短縮
1つ目のメリットとして、労力をかけなくてもできるようになるとお伝えしましたが、それができるようになると、当然、それにかかる時間が短縮されます。
この時間の短縮という点が、2つ目のメリットです。
また、同じ時間をかけることができれば、質の向上にもつながります。
何回も同じことを行うことで、考えることが減っていくからです。
考えることが減ると、一見、質が落ちそうに思いますが、考えてしなくてはいけないことを考えずにできますので、その分の時間を、他の部分に時間をかけることができ、その結果、質の向上につながります。
芯の通った軸の形成
同じことを繰り返すことで、自分の軸が強くなっていきます。軸の形成というのは、思考や言動について自分の型ができてくるということです。
例えば、ある状況が目の前にあるとき、どう考えるか、何を話すか、どう行動するか、ある程度のパターンが出来てくるということです。
確実な成果
習慣化できると、何かしら確実な成果が生まれます。
習慣化するという事は、継続的に行動していくということです。目標を定めて、一定の時間をその行動に費やしていきます。
継続して行動することは、トライとエラーを何度も繰り返してやっていくことになります。
何かにトライしてみて、悪い結果が出たときに、そこで止まってしまっていては、習慣化はできません。
悪い結果が出ても、止めずに再度トライしていくからこそ、確実な成果が出ます。
その繰り返しが、習慣化となりますので、大小はあるにせよ、確実に何らかの成果を出せるようになります。
自信
メリットの5つ目として自信を持つことができます。
自分をどれだけ信じることができるかは、それまでどのようなことを続けてきたのか、どれだけ長い時間継続できたのか、そういう自負が自信の裏付けとなります。
毎日、毎日確実に続けてきたこと、行動を積み重ねて結果を出したこと、この習慣化により、自信が生まれることになります。
過去の自分と比較して、その期間でどれだけ成長したかをちゃんと振り返って続けていけば、必ず成長できます。
その成長を感じることで、自信を積み重ね、新しい次のステージも見えてきます。
自信のある人に他人は魅力を感じます。
ぜひともこの習慣化のメリットを腑に落として行動していきたいですね。
習慣化のメカニズム
習慣化の5つのメリットを確認してもらいましたが、次に習慣化のメカニズムを理解することで、行動しやすくなります。
そもそも習慣とはどういうものなのか、どうやって習慣が作られるのかをご紹介していきます。
習慣の意味
習慣とは、記憶が集まったものをいいます。
記憶が集積されることで、当たり前のこととして作られる行動のパターンとも言えます。
習慣化のメリットでもお伝えしたとおり、習慣化された行動には、思考は働きません。
よく歯磨きの習慣で例えられますが、小さい頃から、ご飯を食べたら歯を磨くように親に言われたり、歯を磨かずに虫歯になったりという経験を経て、歯を磨くという行動が当たり前になり、それが習慣となっています。
ですので、毎回の歯磨きの時には、「歯を磨かないと親に怒られる」「歯を磨かないと虫歯ができる」と考えている人は少ないと言えます。
そしてこの、歯を磨くという行動は、なにかのタイミングによって、自然と行う行動になります。
そのタイミングは、ご飯の後か、寝る前か、朝起きてか、人によって様々ですが、何かしらのインプットに対して、自然とアウトプットするもの、それが習慣です。
強い記憶を残す2つの要素
習慣の正体、それは、「あるインプットがあった時に、どういうアウトプットを返すのか」です。
それまで何度となく行ってきた行動パターンに沿ったものをアウトプットしたほうが、効率がよく、その結果、無駄を減らしてくれます。
では、その行動パターンをどう脳に作ることが出来るのでしょうか?
その要素は2つあります。「感情」か「反復」です。
この2つを使って、脳に記憶させることが必要です。
強い感情を引き起こすか、繰り返しインプットするかこのいずれかにより、脳の記憶は強化されていきます。
習慣化のコツと方法
これまでお伝えしてきた、習慣化のメリット、そして習慣化のメカニズムを知ると、習慣化に必要なことが何かわかります。
ここで紹介する3つのコツを確実に行っていくことで、容易に習慣化することができます。
小さく始めて大きく変える
習慣化の1つ目のコツは、小さなステップから始めることです。
本当に小さなことからスタートすることです。
あることを習慣化するための初期の段階では、続けることに重きを置くよりも、「もっとやりたい」という気持ちを引き出すことが大切です。
ですので、小さなステップを始めて、それが終わったら、行動を辞める方がいいです。
最初の3日くらいは、それくらいの活動量で終わることがポイントといえます。
無理やりにでもストップすることで、習慣化する行動が「やりたいこと」に変化します。
その意識の変化こそが、習慣化するためのコツです。
モチベーションに左右されないように
習慣化には、継続した行動が必要です。
行動を始めようと思ったとき、その時が一番モチベーションは高いです。
しかし、そのモチベーションは、ずっとその高さを維持できるわけではありません。
モチベーションには、浮き沈みがあるということを理解しておきましょう。
そして、そのモチベーションに左右されないようにすることが、とても大切です。
そのためには、ずばり、「目標を明確にしておくこと」です。習慣化が達成されている状態をしっかりイメージすること、そのイメージがすぐに思い出せるように、文章化したり、写真にして視覚的に見えるようにしたり、いつでも見れるように、手帳に挟んでおくなど、工夫が必要です。
仕組み化する
最後に、習慣化するための3つ目のコツは、習慣化するための行動を仕組み化するということです。
行動を起こすために、時間を決めておくことは、とても有効な方法です。
万が一、その時間にできなかった時の予備の時間まで決めて、確実に行動する仕組みを作りましょう。
行動を始めて、それを継続するためにも仕組み化することが大切です。
人はストイックに頑張るだけでは、どうしても余裕が無くなってしまいます。
そこで、出来た自分を褒める、自分の成長を感じる、という仕組みづくりが大切です。
そのために必要なのは、記録を残すということです。
自分がやったことを具体的な数値として、記録をしておくことでどのくらい達成できたのかを把握することができます。
それを一定期間で振り返ることで、自分の成長を実感しましょう。
この成長を感じるということは、セルフイメージの向上につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?習慣化は、身に付けると人生を良い方向に導いてくれます。
しかし、一度目標を決めて行動してもなかなか継続できないことも多々あります。
ぜひ今回紹介した習慣化のためのステップを小さい目標でもいいので、まずは始めてみること、そして継続していくことをお勧めします。
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