日本を含め、「人生100年時代」が到来するといわれる中、お金にまつわる問題が後を絶ちません。
公的年金だけでは、老後の生活資金が不足といった、老後資金2000万円問題。
または、知人からの投資話で20億もの詐欺被害や、いまだに多い特殊詐欺。
海外と比較して、正しいお金の教育という文化が、ほとんどなかった日本ですが、いよいよ少しずつ学校教育にも、導入されていくようです。
金融リテラシーを高めることに、損はありません。
豊かな人生を送るためにも、きちんと向き合っていきたいものです。
金融リテラシーとは?
アメリカにおいて、子供に金融教育を学ばせることは、ごく当たり前のことだそうです。
幼稚園から高校まで、レベルに合わせた教育環境が、整っているといわれます。
内容はパーソナルファイナンスで、いくつかの考え化を学びながら、様々な場面で応用できる知識を身につけられる内容です。
日本では考えられないことですが、このようなお金の教育の差が、将来の保有資産の差として、現れてくるのでしょう。
実際に、日本銀行による家計の金融資産調査では、日本の家計資産で一番多いのが、「現金・預金」です。
アメリカは、「現金・預金」の割合は1割ほどで、日本の5分の1です。
逆に、アメリカの家計資産で一番多いのが、「株式」です。
リスクが伴う金融資産を持つことが、ごくごく当たり前になっているからこそ、このような事実があるのだろうと思います。
私たち日本人が抱えるお金の問題に対して、その解決方法を導くために、お金にまつわる勉強はとても重要です。
金融リテラシーについて、メリットや、どうしたら高めることができるのか、一緒に学んでいきましょう。
金融リテラシーを高めるメリット
金融リテラシーを高めることで、得られるメリットは、何もお金を増やすことができるようになる、ということばかりではありません。
まず、お金にまつわるトラブルを、減らすことができるようになります。
詐欺的な投資勧誘による被害は、年々増えているように感じますし、消費者庁に寄せらる金融トラブルには、若者や高齢者を中心に増えているようです。
難しい単語を並べられ、気遣いないうちに騙されている、というケースを避けるためにも、金融リテラシーを高めることはとても大切です。
そして次に、金融リテラシーを高めることで、資産計画を立て、将来のお金に対する不安を解消できます。
投資に対するリスクの考え方、リスクの回避方法を学ぶことで、投資を恐れない、正しい知識を持つことができるようになります。
アメリカと日本の金融資産の内訳の差が、この事実を物語っているといえます。
金融リテラシーの高め方
私たち日本人の中で、幼少期からお金の教育を受けてきた、という人はあまりいないでしょう。
そのまま学校を卒業し、社会に出ていくわけですが、そんな環境の中、金融リテラシーを高める方法として、「投資を実際に始める」ということがあげられます。
投資のリスクやリターンの関係性や、投資商品の種類を知る、といったこともそうですが、何より自ら投資をしていくことで、金融にまつわる基礎知識から周辺知識まで、学ぶことができるからです。
何より、自分が投じたお金ですので、損をせず、なるべく利益を出せるように、おのずと必死に知識を得ようとするはずです。
また最近では、金融リテラシーを高めるために、資格を取得する人も増えています。
資格を取得することで、キャリアアップにつながる、というメリットもありますが、専門的な知識を得ることで、より理解を深めることができるでしょう。
このように、投資を実践したり、専門的に学んでいくことで、日々の生活の中でも、世界経済のことや為替のこと、企業の取り組みなど、金融にまつわる出来事が目に入ってきます。
そういった身の回りのニュースをも、自分の知識習得につなげることで、継続した学びとなっていきます。
まとめ
過去の金融ショックを受け、それでもアメリカの株価は最高値を付けました。
少し目を海外に向けると、資産運用のための様々なヒントが、たくさん存在します。
自分の人生を豊かに生きるために、今後、資産運用は欠かせません。
決して遅いことはない、投資の実践を、今からでもスタートしていきましょう。
金融リテラシーを高めることは、きっとあなたの未来を、明るくしてくれることでしょう。
※当記事は情報の提供を目的としており、投資などの行動を誘導する目的で公開しておりません。また、当記事の記載内容に関するご質問には、一切お答え致しかねますので、ご了承お願い致します。
ライター馬込 八寛
生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。
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