2022年が始まり、2万9000円台で推移していた日経平均は、1カ月が経ち、2万6000円台まで暴落しました。
2021年末の終値と比較すると、約9%の下落です。
原因は、いつくか考えられると思いますが、実際に株式投資をしている人の胸中は様々でしょう。
株式取引は、買う人、売る人という、需要と供給で成り立っているため、得する人もいれば、そこには損する人もいます。
誰しも、損するために株式投資をする人はいません。
しかし、そう思っていても損をしてしまう人がいるのは、何かしらの原因があるはずです。
その原因を知ることは、これからの投資人生において、きっとあなたの学びになるはずです。
株式投資で損する原因
「簡単に大きなお金を手にすることは難しい」
このことは、ある程度、社会を経験すれば、皆わかっている事実だと思います。
しかし、話題になるニュースの中には、
「10万円が3億になった株式投資必勝法」
「配当だけで生活する5ステップ」
「株式投資で早期リタイアする方法」
などと、いかにも誰にでもできそうなキャッチコピーで、気持ちを揺さぶる商材があったりもします。
そして、株式投資で大きなお金を失ってしまった、という人が増えていることも事実です。
株式投資で失敗する原因のほとんどが、こういった気持ちの弱さと、知識不足、情報不足によるものがほとんど、ということは、いろいろなところでいわれていることです。
株式投資は、生きている企業に投資するのですから、何が正解かということは、はっきり言ってないでしょう。
しかし少なくとも、得するための確実な方法はわからなくても、損するリスクを減らすための対処法は、多くの人の失敗談や、過去の歴史からでも学ぶことはできます。
株式投資はこれから長い人生を歩むために、そして、豊かな将来を生きるためには、必須のことだと思っています。
そのためには、知識不足を解消するための学びは欠かせません。
まずは、あなた自身が株式投資で、損する側に回らないためにも、失敗する人の特徴や考え方、そして、それらを踏まえた失敗しないための行動を、しっかりチェックしていきましょう。
株式投資で失敗しやすい特徴
株で大きく損する人には、いくつかその特徴があるようです。
「1つの銘柄に集中して投資している人」
「勉強せず適用に銘柄を選んでいる人」
「デイトレードしている人」
これらのことは、ネットや本など、いろいろなところでいわれていることです。
ですが、いざ株式投資をするとなると、このことを忘れてしまう人がいるのは、心のどこかに、「株式投資はギャンブル」だとか、「一発当ててやろう」という気持ちがあるからなのではないでしょうか。
私たち日本人が、子供のころから金融についての教育を受けておらず、マネーリテラシーが低いということが、一番の原因なのかもしれませんが、過去に失敗した人の経験談を聞かないというのは、学んでいないということですので、失敗してしまうというのは、目に見えていることかもしれません。
少なくとも、自分はそういう思考にならないように、気を付ける必要があると思います。
失敗しないための3つのポイント
株式投資で、必ず成功するという方法はないですが、リスクを軽減する方法はあります。
「長期」
「分散」
「積立」
ということは、誰もが言っている、株式投資で心掛けるべきことです。
あえておさらいしたいと思いますが、デイトレードのように、短い時間で株の売買をすることは、これこそまさにギャンブルだといえます。
長く株を保有すること、これはまさに株式投資の王道です。
短期的にみると下降している株価も、5年、10年といった長期的な視点で見ると、その下降は一時的なものです。
下降後に株価が上昇していく場面も、過去幾度となく起こっています。
そして、1つの銘柄だけに集中するのではなく、株価が上下する理由が異なる銘柄を選んで、投資することもとても大切です。
個別株をいくつも持つだけの、資産の余裕がない場合であっても、投資信託という商品があります。
投資信託であれば、1つの商品に投資するだけで、分散投資してくれるので、リスクも軽減されます。
3つ目に、株価が下がったときの影響をそう受けることなく、なおかつ少ない金額で、継続するための積立という方法も、リスクを抑える方法として有利です。
今では、単元株以下で1株から購入できるという、株式ミニ投資もできるように、インフラ整備されています。
そうすることで、1万円以下からでも株式投資が可能です。
投資は、長く継続していくことが、とても重要であるため、投資をやめたいためにも、この積立という方法はぜひ取り入れたい、投資方法だといえます。
まとめ
株式投資の神様ともいわれる、ウォーレンバフェットをご存じでしょうか。
資産形成の王道は、長期投資して複利効果を狙うという、
「ゆっくり金持ちになること」
を体現している人でもあります。
「早く金持ちになりたい」
という人間の欲望が、一番の失敗の原因です。
この学びを、いかなる時でも忘れないように、していきたいものです。
ライター馬込 八寛
生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。
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