副業で投資はあり?副業で投資をする際に気をつけるべき注意点

副業で投資はあり?副業で投資をする際に気をつけるべき注意点金融・投資

2020年9月、副業・兼業に関するガイドラインが改正されました。

副業・兼業に関するルールが明確化され、企業も働く方も副業や兼業がしやすい環境が、構築されつつあります。

まだまだ副業禁止の会社も多くありますが、「投資」を副業として、始めている人が多くいるようです。

投資にも種類があるため、具体的にどのようなものがあるのか、リスクはないのか、など、多くの不安もあるようです。

この記事では、「投資」を副業として考えている人へ、メリットとデメリット、そして特に、注意すべき点について紹介していきます。

副業と投資

多くの企業では、過去の終身雇用制度は崩壊し、会社にさえ入社すれば、一生安泰という時代は終わりました。

年金受給年齢が今後引き上げられたり、老後資金2000年問題など、将来の生活が不安になるような話は尽きません。

特にサラリーマンは、自分の頑張りだけでは、収入を上げることが難しいため、別の収入減、つまり、副業を探す人が多いようです。

そもそも厚生労働省が改正した副業・兼業の促進に関するガイドラインでは、副業の定義を明記してはいません。

しかし具体的には、本業とはまた別の会社で労働をしたり、起業のための準備としてとして働くことを、副業・兼業と呼んでいるようです。

最近の副業事情では、投資を副業として始めている人が増えています。

「株式投資」「仮想通貨投資」「FX」など、お金を運用することで、収益を得るものがほとんどですが、先ほどお伝えした、厚生労働省が考える副業とは、少し意味合いが違うように思えます。

それは、投資には労働が伴わないからだと考えられますが、労働による収入においても、投資による収益においても、所得税は支払う必要があります。

そういう意味では、投資を副業と捉えることもできそうです。

自分自身が働くのではなく、「お金に働かせる」投資というものも、私たちの収入を増やす手段の一つ、つまりは副業として初めてもいいのかもしれません。

しかし、ご存じの通り投資にはリスクが伴います。

まずは、副業として投資をするメリットやデメリットを解説していきましょう。

副業で投資をするメリットとデメリット

投資を副業として行う一番のメリットは、拘束される時間が少ないということでしょう。

投資を始めるためには、正しい金融知識、信頼できるアドバイザー、投資するための余裕資金、などなど必要なものがいくつかあります。

最初に、それらを身につけたり、探したりするために、情報収集をしたりと費やす時間が必要になります。

しかしそれは、スタートの時くらいで、その後は、毎回何時間もかかる作業もありませんし、費やす時間はそう多くはありません。

今では、株式投資や仮想通貨なども、パソコン一台、スマホ1つでできるようになっています。

インフラが整っていることで、手軽に始めることが可能です。

逆に、副業で投資をするデメリットは、資産が減少する可能性があるということです。

最初にお伝えした通り、投資にリスクはつきものです。

そうならないために、情報収集は必要ですが、株式投資であれば、投資先の会社の業績が悪化すれば、株価が下がり損失が発生します。

労働による副業との、大きな違いでもありますが、確実に決まった収入が、得られるわけではない点は、知っておく必要があります。

副業で投資をする場合の注意点

最後に、副業で投資を考えている場合に、特に注意すべき点について解説します。

それは、「投資と投機を間違えないようにする」ということです。

投資と投機という言葉は、はっきりと線引きがされていません。

投資を副業とするはずが、投機にお金を使ってしまい、自分の財産がなくなってしまったという方も、少なくありません。

ここで確認しておくべきことは、一般的な投資とは、会社の価値や、その会社が将来生むことができる利益などに、長期的な視野で資金を投じることを言います。

「長期的な」という言葉がとても重要で、株式投資のように、会社の将来の成長を見込んで投資するのであれば、その成長には時間がかかることは、当たり前のことでしょう。

投機とは、機会に投じるという言葉の通り、短期的な値上がりのタイミングを狙い、資金を投じることを言います。

株式投資のような、会社の成長に期待するということよりは、その時その時の利ざやを目的とするため、デイトレードがまさに投機です。

そのタイミングが合えば、その取引で大きな財産を築くこともできますが、背負うリスクも大きくなります。

なぜならば、短期的に得られる利益はそう大きくないため、レバレッジをかけて取引をすることも多いからです。

さらに最近では、インターネットによる取引の普及で、より投機的な取引ができやすくなっています。

それらが原因で、本当の投資と投機の区別が、つきにくくなっているとも言えます。

ですので、日本ではいつまでたっても、「株は怖い」「投資はギャンブル」という声がなくなりません。

副業として投資を考えている人には、まず、投資と投機、さらには、投資とギャンブルの言葉の違いを、正しく理解する必要があります。

正しく知り、行動すれば、自分の大切な資産を、大きく損失することも少なくなるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?副業としての投資は、あなたの選択肢から外れましたか?

それとも、さらに正しい知識を得るために、活動を始めましたか?

投資の特徴である、長期的な視点を持つことは、投資の学びは終わらないということを意味します。

それが、あなたに正しい金融知識をもたらすと同時に、あなたの資産が増えていくという、本来の目的の達成につながればうれしいです。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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