マインドコントロールのメカニズムと3つの回避方法を徹底解説!

マインドコントロールのメカニズムと3つの回避方法を徹底解説!ビジネス

私たち人間は、生まれたばかりのときには、真っ白なキャンパスの状態です。

それから、外部のいろいろな情報によって、個人の価値観が作られていきます。

実は個性は、刷り込まれた情報の産物にすぎません。

そう考えると、人間は誰もが、マインドコントロールされているといえます。

しかし、そのことを巧みに操り、犯罪行為や非人道的な誘導に使う人間がいます。

そして、一度そのような悪い、マインドコントロールを受けると、なかなか元の状態に戻ることは難しいといわれています。

ここでは、マインドコロントロールのメカニズムを知ってもらうことで、そのような悪い人から、マインドコントロールされるのも避けるための術を知ってもらいたく、解説をしていきます。

ぜひ、最後まで読んでいただき、自分自身を守るためのスキルとして、学んでいただけたら嬉しいです。

マインドコントロールの意味

マインドコントロールとは、一般的な意味で言うと、「人の思想や、感情をコントロールし、個人が意思決定する際に、特定の結論へと誘導する技術」とされています。

本来であれば、このマインドコントロールという技術を、犯罪防止や、タバコやアルコールなどの薬物依存の治療への応用や、自己暗示の一つとして、スポーツなどの能力開発への応用と、人の成長のために、使われるのがよいでしょう。

しかし実際は、世間のイメージとして、あまり良くないこととして認識されている傾向があります。

それは、マインドコントロールに関する、数々の過去の事件からでしょう。

特に、1995年のオウム真理教事件において、被告信者の「マインドコントロールされていた」という主張から、人の心理操作、行動操作など、犯罪的なイメージを持つような言葉として浸透していきました。

このように、マインドコントロールは、活用の仕方1つで、人の能力を、良い方向にも、悪い方向にも導くことができるものです。

また、私たちの日常でも、マインドコントロールを使った、悪徳商法なども存在します。

マインドコントロールについて、知識を持つことで、マインドコントロールを避ける方法など、自分の身を守る術を持つことも可能になります。

マインドコントロールと洗脳の違い

マインドコントロールと同じような意味合いで使われるものに、「洗脳」があります。

マインドコントールは、簡単に言うと、人の心を自由に操ることができる状態にすることをいいます。

洗脳は、より暴力的な要素が加わり、その過程で、犯罪行為に等しいことが多く行われます。

LSDなどの薬物を使ったり、また暴力を振るうなどして、相手に服従を強要するのです。

しかし、洗脳のほうが、そこから脱するまでの過程が、マインドコントロールと比べ楽ということも言われています。

洗脳の場合は、暴力的な環境から解き放たれれば、心理状態を、より元の状態へ戻せる可能性が高くなるという説もあります。

マインドコントロールの場合は、まず、自分がそのような状態であることを受け入れること自体がとても困難です。

そして、マインドコントロールによって変えられてしまった価値観を、元の状態に戻すことがとても困難であるといわれています。

いずれにしても、精神的に、とても大きなダメージを受けることには間違いなく、どのようにすれば避けることができるのかを知っておくことが大切だといえます。

マインドコントロールのやり方

マインドコントロールを良く知るために、マインドコントロールのやり方を解説していきます。

実は、この人を動かそうとする方法には、いろいろなものがあって、家庭でのしつけ、学校教育、テレビコマーシャルといろいろなところで活用されています。

もちろん、良い目的や方法で活用されるほうがいいですが、ここでは、悪質なマインドコントロールに引っかからないことを目的に解説をしていきます。

マインドコントロールされやすい人の特徴

マインドコントロールは、一見、親身なふりをして近づき、信頼させることで、徐々に精神を支配していくことが一般的なやり方です。

その過程で、それまでの自己と決別させ、新しいアイデンティティを植えつけるというのが、そのメカニズムになります。

そのメカニズムを考えると、マインドコントロールの被害に遭いやすい人は、「心が弱っている人」と言えるでしょう。

日常の生活の中で、仕事や人間関係で自信を無くしたり、心が疲れたと感じているとき、いわゆる、「心が満たされていないとき」に、マインドコントロールにかかりやすいといわれています。

常に理想を高く掲げ、向上心の強い人、また完璧主義な人は、その標的とされやすいので気を付けなければいけません。

それでは、具体的に同様な方法で、マインドコントロールが行われるのか、4つの主な方法を解説していきます。

刷り込み

この刷り込みという方法は、悪質な組織だけが行っているものでなく、政府やマスコミが大衆を誘導する際にも頻繁に使っているといわれる方法です。

具体的には、断片的で刺激的なワンフレーズを繰り返し聞かせ続けることで、相手に印象だけを刷り込み、思考を停止させるというものです。

本来、人間は考えることが面倒な生き物です。そのため、短くてわかりやすいフレーズを聞くことで、わかったことにしてしまい、考えることから逃げる習性があります。

そうすることで、自分で考えず、耳から入ってくるものをそのまま受け入れるような状態になってしまうのです。

日常的に、自分で考える癖がなく、周囲に流されやすい人は、気を付けなければいけません。

情報の遮断

ここから、とても悪質な方法になってきますが、密室に閉じ込めることで、外部からの情報を遮断し、ある情報しか受けられない状態にします。

このある情報というのは、マインドコントロールする側にとって都合のいい情報です。

これを行うことで、マインドコントロールを解くための、不都合な情報をシャットアウトしてしまいます。

その次に、マインドコントロールする側にとって、不都合な情報を消去し、都合のいい情報と書き換えを行っていきます。

自分の考えは間違っていると思わせるためには、複数人で全否定し、それを繰り返すことと言われます。

思考がブレてきた際に、都合のいい情報に誘導尋問し、それに従ったときに、初めて褒めて、認めてあげるのです。

その結果、自分は認めてもらえたと思い、マインドコントロールする側の都合の良い発言行動をするようになります。

恐怖と安心

これは、マインドコントロールより、より洗脳に近い方法ですが、暴力や暴言を使って、極限の恐怖を与えるという方法です。

支配する側と支配される側の上下関係を、暴力を使って築いていきます。

極限の恐怖を与えることで、身体的精神的に弱らせて、無力感や無価値観を持たせるのです。

こうなると、支配する側の価値観を受け入れやすい心理状態になります。

そして、支配する側の価値観を受け入れ始めたら、恐怖状態から一転して、安心を与えていきます。

この一連の流れである、恐怖、上下関係、無力感、刷り込み、安心を完璧に定着するまで繰り返していきます。

よく言われる例が、DVの夫や彼氏から離れなれない女性が、このメカニズムにより傷ついているといわれています。

自己否定感を埋める

先ほどお伝えした通り、マインドコントロールされやすい人に、向上心の強い人、完璧主義の人、とお伝えしました。

そういう人が、挫折した際、自信を無くした際、自己否定を強く感じるタイミングで、その自己否定感を満たしてくれるような、人であったり、言葉に出会うと、居心地の良い環境として、それに依存してしまいます。

知らず知らずのうちに、マインドコントロールされている状態に陥っている危険性があります。

マインドコントロールされない方法

それでは最後に、マインドコントロールされないために、どうしたらいいのか、すでにされている人から、マインドコントロールを解くにはどうしたらいいのか、その方法を解説していきます。

これまで解説してきた、マインドコントロールする方法を考えると、マインドコントールする側にとって都合のいい情報を刷り込むには、視野を広めて、選択肢を与えないことが、1つの条件といえます。

ですので、それを考えると、マインドコントロールされないようにするには、常に視野を広く持つように意識することだといえます。

この本質を踏まえて、具体的に、3つの方法を紹介していきます。

客観視する

1つ目の方法は、客観的にかつ、冷静な思考を持つことです。

そのためには、1つの言葉に対して、正反対の言葉を唱えてみることです。

これは、「一人三役の思考術」と言うようですが、マインドコントロールを仕掛けた人を演じる自分、仕掛けられた人を演じる自分、そして、それを客観的に眺めている自分、この三役の気持ち、行動を演じてみるのです。

このことを、何度か繰り返すことで、冷静さを取り戻し、広い視野を持って、客観的な判断ができるようになります。

あくまでも、肯定と否定を俯瞰的に眺めているもう一人の自分の立ち位置を忘れないようにすることが大切です。

複数の意見を聞く

もう一つ、視野を広げるための方法として、あらゆる人の話を聞くというもがあります。

とにかく、自分だけで考えるのではなく、多くの人の話をまず聞くこと、家族、友人、ネット掲示板、相談所、などなどいろいろな人の意見を取り入れて、視野を広げてみることが大切です。

善悪を決めつけない

3つ目ですが、これは、良いこと、悪いこと、二つだけにきちんと決めてしまわないことです。

マインドコントロールでは、都合の良いことと悪いことの刷り込みが行われていきます。

普段の生活で、これは良いこと、これは悪いことと、はっきり決めて生きている人は、それが覆されて、自分の考えが「悪い」となった際、罪悪感を持ち、自己否定感を感じてしまいがちです。

マインドコントロールをする側が、嘘の善悪を示してきた際に、自分が悪に当てはまらないように、相手の都合の良い嘘の善に従ってしまうという、視野の狭さに陥ってしまうのです。

普段から、他人を善悪で裁くのが好きな人、善悪はっきりつけたがる人は、「どっちでも良い」という、視点を持つことで、より柔軟に思考を持てるようになるでしょう。

まとめ

マインドコントロールのメカニズムを知ることで、それを回避する方法、または、どのようにしてマインドコントロールを仕掛けてくるのかがわかったかと思います。

普段の生活をしていても、巧みに近寄ってくる人も少なからずいるかと思います。

そのような人には、最後にお伝えした、視野を広く持つことを意識し、いろいろな人に相談することをお勧めします。

また、このマインドコントロールの方法も、自分の言いたいこと、伝えたいことをきちんと伝えるために、コミュニケーションツールの一つとして活用できれば、一番良い活用の仕方かと思います。

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