投資信託始めましたか?意外とやっている2つのNG行動をチェック!

投資信託始めましたか?意外とやっている2つのNG行動をチェック!金融・投資

最近、気軽に始めることができる資産形成の方法として、投資信託が選ばれています。

少額で始めることができたり、人に会わなくてもスマホでスタートできたり、運用はプロがしてくれるので安心だったりと、毎日仕事や子育てで忙しい方にも、手軽に始めることができることが、一番のメリットでしょうか。

このように、将来のお金の心配のために、何かを始めるということはとてもいいことです。

ただ、いくら少額とはいっても、1円でも多く増やしたいのはだれもが思うこと。そして、1円でも損をしたくない。

そんなあなたに、投資信託を始めるにあたって、気を付けたほうがいい2つのNG行動をご紹介していきます。

長い投資生活を送るうえで、失敗しない考え方を身につけていきましょう。

投資信託の仕組み

投資信託は、投資家(投資信託を買う人)からお金を集めて、運用のプロ(ファンドマネージャー)が管理し、運用で得た利益を、投資家へ分配するという商品です。

投資というと、株式投資だ、という方が多いでしょう。

株式投資は、ある程度のまとまったお金が必要だったり、どの企業に投資するか、自分で決めなくてはいけません。

アメリカの大企業などの株を買うとなると、数百万円必要な場合もあります。

ですので、いきなり投資を始める際に、株式投資から始めるのは、少しハードルが高いかもしれません。

投資信託は、1つの企業へ資金を集中させることはせず、様々な業界、企業の株を組み合わせることで、そのリスクを抑えることができる仕組みになっています。

複数の会社の株を買っておくことで、1つの会社の業績が下がったとしても、他の会社の業績でカバーができるため、一気に資金が減ることを避けることができます。

何より、資金を投入する企業の選別、金額の配分などを、プロに任せることができる点が、一番の安心材料かもしれません。

しかしながら、1970年代の書籍「ウォール街のランダムウォーク」の中で、ウォール街のプロが選んで組んだ投資銘柄と、猿がダーツを投げて選んだ投資銘柄の運用成果は、ほとんど変わらないという話があります。

そうです、運用のプロといっても、その方針には差があり、どのくらいの運用実績を目指すかによって、選択する企業の選別の仕方が大きく変わるのです。

やってはいけない2つのNG行動

運用のプロと言っても、どの程度の運用実績を目指すかで、大きく変わるとお伝えしました。

そうなると、「では、どういう商品を買ったらいいの?」という話になるかと思います。

今回は、多くの人がやりがちな、NG行動をお伝えしますので、まずはそこを注意して、商品選別の参考にしてみてはいかがでしょうか?

銀行で買ってはいけない

「先日、銀行に行ったら投資信託を勧められましたが、これっていいのでしょうか?」

このような相談を受けて、いざ内容を見てみると、「投資信託ではなくて保険ですね。」

実はこのようなことはとてもたくさんあります。

銀行で購入するものが、すべてダメというわけではありませんが、「そもそも銀行の本業は何か?」を考えるとお金の運用を相談する相手としては、他のアドバイザーの方がいいのかもしれません。

銀行の本業は、お金を貸すことです。

近年の低金利で、金利による収益が見込めず、実際は保険や投資信託などの、手数料収入を増やす傾向にあります。

銀行の収益構造を考えると、投資信託よりも数倍手数料の高い、保険商品を案内することは、仕方のないことかもしれません。

しかしだからと言って、大切なお金を、本来の目的ではないことに使うのは、決して良くありません。

後々のトラブルを防ぐためにも、しっかりと確認して購入することをお勧めします。

毎月分配型を買ってはいけない

もう1つ気を付けたいことは、投資信託の商品のうち、毎月分配型の商品を購入することです。

毎月分配型という商品は、運用実績が良くも悪くも、毎月配当金を出しますというものです。

これは一見、毎月配当をもらえるからラッキーと思いがちですが、せっかく運用で得た利益を、再投資することなく、受け取ってしまうことで、せっかくの複利効果が薄れてしまうことになります。

複利とは、運用によって得た利益を再度運用に回すことで、効率よくお金を増やす仕組みです。

複利効果は絶大です。

この効果を失うのは、投資をする意味があまりなくなると言っても、過言ではないでしょう。

また、毎月分配型の商品は、運用がうまく行っていない時にも配当を出します。

の時の配当金は、実は元本から支払われることになり、これでは、運用する元本が減っていくため本末転倒です。

投資信託などを使った資産形成は、そもそも10年、20年先のお金を作っていくために始めることが多いと思います。

投資の目的を失わないためにも、気を付けておきたいポイントでしょう。

まとめ

投資信託を購入する際に、気を付けておきたい2つの行動をお伝えしました。

投資以外のことでもそうですが、失敗することは悪いことではありません。

その失敗が後の大きな成功に繋がれば、最後に笑顔になれるのはあなた自身です。

そのためにも、投資は続けていくことが大切だと思います。

色々な情報を収集し、自ら検討し、試していくというこのサイクルを、どんどん増やしていくことで、あなたのスキルとなっていくことでしょう。

※当記事は情報の提供を目的としており、投資などの行動を誘導する目的で公開しておりません。また、当記事の記載内容に関するご質問には、一切お答え致しかねますので、ご了承お願い致します。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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