投資信託で失敗しないために、知っておくべき2つのポイントとは

投資信託で失敗しないために、知っておくべき2つのポイントとは金融・投資

資産運用を始める際に、まず勧められる商品の一つに、投資信託があると思います。

それは、商品の構成上、分散できることや積み立てができることなど、損するリスクを抑える条件が、いくつかそろっているからともいえます。

資産運用にはリスクが伴いますが、だからと言って、資産運用を諦めるでしょうか?

諦めたくない人、将来のために、今できることを始めたい人のために、まずは投資信託の失敗例から、学んでいきましょう。

投資信託での失敗とは?

投資信託における失敗とは何でしょうか?

まず考えられるのは、損失を出してしまうことです。

どういう形で損失を出す可能性があるか、紹介していきます。

よくある一つ目の損失は、毎月分配型の商品を買ってしまった時です。

「毎月分配型」と聞くと、毎月お小遣いをもらえる感覚がありますが、実はこの仕組みを知っておかないと、逆に損するパターンもあります。

運用による利益が出ているときには、普通分配金という形で、配当がもらえます。

しかし、運用成果がいつもいいとは限らず、月によっては損失を出しているときもあります。

しかし、この毎月分配型の商品は、損失を出している月でも、分配金を受け取ることができます。

ではどこから、この分配金が出てくるのか?

実は、特別分配金という形で、投資した元本から分配されます。

この仕組みを知っておかないと、知らず知らずに投資元本が減っていく、ということになりかねません。

もう一つ、損失を出してしまうパターンは、証券会社の人気ランキングを見て、買ってしまう場合です。

どうして人気ランキングを見ると、損する可能性があるのかというと、このランキングは今売れているランキングであって、その商品が将来的に値上がりするかどうかは、また別だからです。

投資信託の商品の中では、テーマ型と呼ばれる、その時期に旬な商品があります。

メディアでも話題になったり、インフルエンサーが話題に出すと、人気度が上がったりするため、金融機関などの販売する側からすると、売りやすい商品といえます。

ただ、このテーマ型は、商品化されたときには、ピークを迎えていることもあり、その後の値上がりが続くとは限りません。

資産運用で、利益を出すためには商品の見極めや、ちょっとした基礎知識は必要です。

こういうことを知っておくことで、損失を出すリスクを減らすことは可能です。

投資信託のリスク

資産運用において、「絶対」ということはありえません。

このことは、念頭に置いておくべきですが、そのリスクを軽減することは可能です。

主なリスクは3つありますので、このリスクについて考えてみましょう。

ひとつは、投資信託の価格は変動するというリスクです。

投資信託は、数十から数百の会社が組入れされています。

その会社の株価は常に変動しますので、それに伴い、投資信託の価格は変動します。

ですので、どのような会社が組入れられているのか、チェックすることはとても大切ですし、これまでの運用実績など、確認してから購入することが大切です。

もう一つのリスクは、組入れされている会社や国が、経営不振に陥った場合には、償還金の支払いが滞る可能性があるという点です。

信用リスクとも言いますが、組入れされている会社が、存続していくかどうかの見極めが大切です。

会社の経営はとても難しいですが、その会社が提供している商品やサービスが、世の中に今後も求められるかどうか、判断していく必要があります。

投資信託の失敗回避法

それでは最後に、投資信託で運用するにあたって、失敗しないためにどのようなことを、知っておくべきかお伝えしていきます。

まず、投資信託で失敗する人の中には、途中で資産運用を辞める人が多いです。

資産運用は、長期的な視点で行うことが、最も大切なポイントだといえます。

様々なデータがありますが、長期的な視点で資産運用することで、運用益を安定させることができます。

資産運用を始めて、損失が出たからと言って、すぐにやめてしまうのは、投資信託で失敗する典型例でもあるので、長期的な視点で運用していくことを、前提としておくべきでしょう。

そのうえで、長く続けることができるだけのお金が、いくらであれば大丈夫なのか、毎月の収支を把握することが大切です。

そして、最終的には自分が納得できた商品を、買うということが大切です。

そのためには、目論見書に書かれている要点を、チェックしていきましょう。

目論見書には、投資先や投資対象、これまでの運用実績や手数料など、どの商品にすべきかの情報が載っています。

自分がどの国や企業に、投資したいと思っているのか、その商品がそれを満たしているのかどうか、しっかりと見極めることが大切です。

資産運用はすべてが自己責任となります。

おススメされた投資信託を買い、たとえ損失が出たとしても、その人が責任を取るわけではありません。

自分が買う投資信託の内容は、知っておくようにしましょう。

まとめ

投資信託に限らず、資産運用で失敗しないためには、まず必要な知識を身に着けるということが、とても重要です。

また、自分自身で勉強し、さらに信頼できるアドバイザーを見つけることも、とても大切なことです。

自分一人で勉強していても、どうしても不安になったり、わかりづらいことも出てきます。

そういう時に、アドバイザーに相談できると、とても心強いでしょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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