円安時に確認してみたい資産の性格。今私たちが1番すべきことは?

円安時に確認してみたい資産の性格。今私たちが1番すべきことは?金融・投資

今もなお続く円安ですが、輸入大国である日本では、日常生活の様々なところで影響を受けています。

食料品はもちろん、光熱費の値上げも顕著になるでしょう。

円安の恩恵を受けている人は、きっとほんの一部だけです。

ただこうした状況を、ただ黙ってみているわけにはいきません。

このような状況でも、どう向き合っていくべきか、考えて、行動することはとても大切です。

特に、私たちの生活に欠かせないお金について、どう向き合えばいいのか、考えていきましょう。

円安に弱い資産とは?

円安になって、私たちは毎日使うお金について、考える機会が増えていると思います。

モノの値段が上がっていることも、考えられますが、これだけ実生活に影響が出てくると、政府の支援を待っているだけでは、いけないと考えている人も多いでしょう。

円安の今考えるべきは、どういった資産を持つべきかです。

一般的に、円安に弱い資産といわれるものがあります。

円安になるとはどういうことか、それは、円の価値が安くなることを表します。

ということは、日本円に関わる資産は、何があるでしょうか。

代表的なところですと、現金・預金、日本国債です。

日本国債というだけでは、あまりピンと来ないかもしれませんが、日本国債で運用している金融商品は、結構たくさんあります。

日本国債は、日本がお金を借りる際に発行する証券です。

この日本に、お金を貸しているところがどこかを知ると、とても分かりやすいです。

それは、日本銀行をはじめとする金融機関です。

都市銀行、地方銀行はもちろん、信用金庫や年金機構などがその代表です。

その他、日本国債で運用している金融商品でいうと、保険関係、財形貯蓄などもそれにあたるでしょう。

こう考えると、私たちが保有している資産の中で、そのほとんどが、円安に弱い資産ではないでしょうか?

その他、円安時に弱い資産としては、輸入企業の株式でしょう。

輸入価格の上昇が、業績を直撃する輸入関連の企業は、今まさに苦行を強いられています。

原料や燃料、電気代などのコスト上昇を、すぐに売り出す商品の価格上昇へ、転嫁できないと企業の業績も悪化の一途でしょう。

そのような企業の株式を持っていると、下落する可能性は大きいと思います。

このように、円安の今私たちがまずすべきことは、自分が保有している資産の確認です。

上記のことを参考に、確認してみることをお勧めします。

円安に強い資産とは?

一方、こんな円安時に強い遺産はあるのでしょうか?

それを見極めるのは、とても簡単で、円安に弱い資産の反対を考えるとわかりやすいです。

日本円の価値が低くなっているということは、日本円以外の価値が高いということです。

日本円以外というと外貨になりますが、世界的にみると、ドルが基軸通貨ですので、ドルは円安に強いといえます。

また、輸出企業や海外に展開している企業は、円安が追い風となって、業績が上昇するでしょう。

それに伴って、株価も上がりやすいため、輸出企業や海外に進出している企業の株は、円安時に強い資産といえます。

円安の今やるべきこと

ここまで、円安に弱い資産、強い資産についてお伝えしましたが、自分が保有している資産がどういう状況か、ぜひ確認してみるといいでしょう。

そして、その確認ができたら、どう対応していくかです。

私たちは日本に住んでいる以上、自国の通貨とは、上手に付き合っていく必要があります。

この為替の動きも、この先どうなるかわかりませんが、円安、円高どちらになっても、対策しておくべきことがあります。

それは、そもそもモノの値段が上がっていることを考慮して、自分の資産を保有しておくということです。

円安時には、モノの値段は上がる可能性があります。

今はまさにその時なので、実感している人も多いでしょうが、円の価値を物価上昇に合わせて、増やす必要があるということです。

そう考えると、円安時に弱い資産を少しずつ、成長する資産へ変えておく必要があります。

成長する資産とは何かについては、また別の記事にて詳しくお伝えしますが、株式はその代表的な資産です。

株式といっても、どの株式でもいいわけではなく、成長が見込める国、企業の株式です。

そう考えると、私たちが円安の今、すべきことは株式投資です。

ただ、いきなり株式投資をスタートするのは、ハードルが高いため、まずは投資信託がおススメでしょう。

運用のプロがどの企業に投資するべきか、選定してくれますし、何より今では簡単に投資信託の購入もできます。

少しでも、物価上昇に負けないように、自分の資産を守っていくためにも、この投資信託について勉強していきましょう。

まとめ

円安の今とても思うことは、これまで自分の資産について、あまり向き合ってこなかった私たち日本人が、否が応でも向き合うことで、資産運用の重要性に、気づいてきているということです。

世界的にみると、金銭教育が遅れている日本にとって、この上ないチャンスでもあります。

ぜひこの機会に、自分の資産、自分の人生について向き合っていきましょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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