40代の方必見!損をしないために知ってほしい、投資の考え方、始め方

40代の方必見!損をしないために知ってほしい、投資の考え方、始め方金融・投資

日本証券業協会の調査によると、40代で株式や投資信託で投資をしている人の割合は、20%も満たないというデータがあります。

日本はまだまだ年功序列というシステムで、お給料が決まりやすい環境下にあります。

40代から50代の時期は最も収入が高まり、子育てもひと段落着くということから、セカンドライフのための資産形成に興味を持つ時期と言えます。

そんな40代に突入した皆様が、どのように資産を形成してくといいか、その手順を解説していきましょう。

どのような投資商品がいいのかも併せて紹介していきます。

貯金だけで資産を増やすのは難しい

まず、資産を増やすにあたって、銀行に貯金をすることでは、全く将来の不安を解消する手段にはならないことは、多くの方が知っていることだと思います。

その理由をおさらいすると、インフレによる、お金の価値が下がる可能性があるということ、また、貯金では大きな利息を期待できないことがあります。

現在40代の方にはよくわかると思いますが、子供の頃よく食べていたアイスやお菓子の値段は、その当時の2割から3割値上がりしていると思います。

これがモノの値段が上がるというインフレですが、このインフレに対応するためには、お金の量を増やしておく必要があります。

その対策として、金利や利回りの考え方を知っておくといいでしょう。

預金金利が0.01%の定期預金に、100万円を1年預けた場合は、100円の利息が付くということ。

100万円 × 0.01% = 100円

株式投資で、年間平均利回り5%の銘柄に1年投資した場合は、5万円の利息が付くということ。

100万円 × 5% = 5万円

この金額は、単利での計算ですが、株式投資を長期間続けることで、投資の最大の魅力である、複利の力でどんどん資産を増やすことが可能です。

銀行にお金を置いておくより、株式投資などの資産形成を行うことで、様々リスクを回避することが可能です。

目標を明確にしておく

単身の場合、夫婦の場合、退職金がある場合、ない場合、預貯金の金額など、人それぞれ境遇は違います。

セカンドライフのために投資を始めようと考える際、一番やってはいけないことは、闇雲に、とりあえずやってみようと始めることです。

まずは、どれくらいの金額が必要かどうか、一般的なデータを使って解説してみましょう。

65歳で退職し、90歳まで夫婦で生活する場合、最低限の生活を送るには、毎月22万1000円の生活費が必要です。90歳までに6630万円必要という計算になります。

ゆとりのある生活を送るには、毎月36万1000円の生活費が必要です。90歳までに1億830万円必要です。

この目標となる金額を計算することがまず大切です。

そこから、退職金の予想金額や年金など、退職後に入ってくると予想される金額を差し引き、どのくらいのお金が必要か、考えていく必要があります。

そして次に、支出の見直しです。

将来に向けて投資をしていくためには、投資に回すお金を作る必要があります。

特に、毎月の固定費の中で何となく払っている、住宅ローンや生命保険、損害保険など、大きく見直しできる可能性があります。

最近では、電気料金や通信費用の見直しも、電力会社を変えるだけ、キャリアを変えるだけで、大幅な支出減になることもあります。

こうして、将来の大きなお金を作るための原資を作っていきます。

例えば、毎月5万円を25年間5%の利回りで運用できれば、1,500万円の原資に対して約3,000万円まで、増やすことができます。

また、毎月5万円を25年間10%の利回りで運用できれば、1,500万円の原資に対して約6,500万円まで、増やすことが可能です。

毎月の運用資金を捻出することができれば、後は、どのような投資商品で資産運用していくといいか、様々な投資商品の中から考えていきます。

最適な投資商品とは?

ズバリ、40代から始める資産形成としては、株式投資や投資信託がおすすめでしょう。

理由としては2つあります。

それは、セカンドライフを迎えるまでの間約25年という長い時間があること。

できるだけ早くお金を作って、早期リタイアを考える人もいるでしょう。

そういう場合は、短期間で株の売買を繰り返し、大きなリターンを狙う人もいるかと思いますが、よっぽどのことがないと、損をするリスクの方が大きいでしょう。

それよりも、投資期間が長期になると、平均収益率が安定していく傾向にある、株式投資や投資信託を使うほうがリスクも軽減でき、将来の資金作りには適しているといえます。

また、まとまったお金を一気に運用するのではなく、毎月コツコツと少額で運用することができること。

資産運用というと、まとまった金額が必要と思われがちですが、株式投資や投資信託は、1万円以下で購入できるものもあるなど、少額でスタートすることが可能です。

もちろん、株式投資や投資信託を始めるには、どのような企業に投資すべきかなど、ある程度の勉強も必要かと思います。

そのような勉強をしていくことは、投資をしていく上でとても大切で、それによりきっと運用成果も変わってくるでしょう。

高い利回りを維持できれば、それだけ多くのお金を増やすことができますし、早期に目標の金額に達成することも可能です。

まとめ

40代は、セカンドライフを視野に入れて、投資を始める人が多くなる年代です。

もっと早く考えるべきだったと、悲観的になる必要もありません。

収入もある程度高くなり、余裕を持った投資ができる年代でもあります。

日本政府が行っている、NISAやiDeCoといった優遇措置も活用しながら、効率よく資産形成をスタートし、豊かなセカンドライフを手に入れましょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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