『給料が上がらない…。』それなら副業ならぬ‟複業”がおすすめ!

働き方

「あと、2~3万円でいい…。その程度でいいからプラスαの収入が欲しい!」そのように感じたことはありませんか?

2~3万円、自由に使えるお金が増えれば、

・趣味に使えるお金が増える
・憧れの高級飲食店に行ける
・旅行に行ける
・新しいスキルを学ぶためのスクールに通う
・洋服を買う

などなど、妄想は膨らみますよね。

2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業を禁止する規定は削除されました。

これを受け、企業の就業規則の変化が起こり、なおかつインターネットネットビジネスの隆盛により、副業のハードルは確実に下がりました。

「毎月2~3万円の副収入を得たい!」という妄想を現実にする方が多くなってきています。

「私も、自由に使える副収入が欲しい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、これからの時代を豊かに生き抜くために、副業ならぬ‟複業”をおすすめする理由について書いてみたいと思います。

これからは‟複業”でスキルアップをしながら収入をコントロールする時代

終身雇用という言葉が完全に死語になった現代に生きるサラリーマンは、1つの会社に固執しているだけでは満足できる収入を得ることが難しくなってきています。

お金が全てではありませんが、お金がないと精神的にツラい状態に陥ります。

収入をプラスさせるためにおすすめしたいのが、副業とは似て非なる‟複業”です。

副業と複業。

「本業の他に収入を得る」という点では同じなのですが、‟働く目的”が違います。

副業は「シンプルに収入を増やすため、本業とは別に働く」という方が多いのですが、複業は「自分のキャリア・スキルアップを図りながら、副収入を作る」というスタンスで取り組んでいる場合が多いです。

1つの会社に依存するだけで安定した生活を維持することが難しくなってきた昨今、収入を確保できるスキルを身に付けることはとても大事なことです。

多用な能力を要求されるこれからの時代、副収入を得たいのであれば副業ではなく、“複業”というスタイルであることは明白でしょう。

10年以上働いているのに給料が上がっている気がしない!

複業をおすすめする理由で一番に挙げておきたいのが「給料が右肩上がりで推移する時代は終焉を迎えてしまった」ということです。

もちろん一部の企業では年功序列・終身雇用という概念が未だに残っている会社もあるでしょう。

しかし、それもいつまで継続するかは不透明な時代です。「ウチの会社は絶対大丈夫!」ということはありえない、と肝に銘じておくことが必要でしょう。

実際、25年間という長いスパンで見ると、日本の名目賃金はビックリしてしまうほど増えていません。

OECD(経済協力開発機構)加盟諸国の統計(「Average annual wages」を参照)によると、主要13カ国の1994年と2018年の名目賃金上昇率は日本だけがマイナス4.54%とマイナス成長となっています。

四半世紀前と比べて、名目賃金は日本だけが減っているのです。

思い返すと私たち(アラフォー世代と仮定します)の子供時代、母親は専業主婦も多く、父親の給料だけで家族全員が生活できた印象がないでしょうか?

もちろん、この記事を読んでいる方で、10年前の給料と比べて総支給額が1円も増えていないという方はほとんどいないと思います。

しかし、年を追うごとに控除額が増えてきたり(介護保険等)、車や家なども一昔前に比べて価格が明らかに高くなってきており、‟可処分所得(自由に使える収入)”が増えた気がしないと感じている方も多いのではないでしょうか。

雇用や賃金を守ってくれると思われていた日本の労働組合は、組合員を解雇から守るという条件と引き換えに、「賃金アップせよ!」という闘争を忘れかけています。

従業員の雇用を守るために、大幅な賃金アップを要求しないように会社側=経営陣に忖度するようになってきたように感じてしまうことも少なくありません。

これからはますます「自分の給料は自分で稼ぐ・守る」という風潮が強くなっていくはずです。

政府が複業を推奨するようになった現代社会

実際、政府もこのままの情勢では本業のみで老後を安心して暮らすことができなことを認識しています。

そのため、冒頭にも書きましたが政府主導で「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業を禁止する規定は削除されました。

政府としても、これからはそれぞれが責任をもって自らの働き方を選ぶ環境を作りあげる必要があるとの考えがあり、副業・複業は所得アップ、キャリア形成、自己実現、起業の手段、そして第2の人生の準備として推奨されるようになったのです。

積極的に複業を行う‟新しいワークスタイル”が必要

給料が右肩上がりだった時代は終わりを迎えつつあります。

複業を行わなければ、老後の資産形成がほとんどできない業種が増えてくることも予想されています。

しかし、個人の努力次第で、今まで以上に収入を得ることができるという幸せな時代に生きていることも理解する必要があります。

インターネットが発達し、様々な職種にアクセスが容易になっています。

休日や空いている時間を使用することにはなりますが、在宅ワークでスキルアップと同時に収入をコントロールできることを、前向きな変化と捉えてみましょう。

1つの職業スキルだけで定年を安泰に迎えることができれば良いのですが、それは難しいうえに、リスクも高いと言えます。一つ一つの業を効率よく片付け、様々な業をこなす時代になってきたのです。

本業だけでは得ることができない‟複業”のメリット

複業と非常に近しい類似語で「パラレルキャリア」という言葉があります。

ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱した言葉で、本業以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指します。

パラレルキャリアで得ることができる最大の恩恵は、収入ではありません。「他業ならではの視点」です。

複業が目指すべきゴールも、まさにそこになります。

他の業に携わることで得たその視点を、本業で役立てることができればこんな素晴らしいことはありません。

一つの会社に在籍しているだけでは、発想がどうしても似たり寄ったりになってしまったり、「灯台下暗し」状態でその会社の長所を認識できないこともあるでしょう。

複業を行うことは本業をおろそかにすることではありません。

携わる全ての業を丁寧に実行しましょう。

そして、どうせやるなら「人脈を広げる」「経験値を高める」といったメリットがある副業を選びたいものです。

そうすることで、あなたのビジネスキャリアに新たな彩りが加わます。スキルアップ・収入アップはもとより「自己実現」にも繋がっていくでしょう。

サラリーマンができる複業7選

「よし!複業に挑戦してみようかな」そのように感じている方も多いでしょう。

本業を持つ方でも、参入ハードルが比較的低い複業をピックアップしてみましたので参考にしてみてください。
選択のポイントは2つ。

①現在の仕事に関連があり、役立ちそうなもの
②以前より強い興味があり、取り組んでみたかったもの

たまに「儲かりそうなものを選ぶ」という方がいますが、あまりオススメしません。

その理由では「継続できない」ことが多いからです。

複業に限らず、収入を上げ続けるためには、なにより「継続し続けること」が大事です。

実際に複業を始める前に、上記の2つのポイントをチェックしてみてくださいね。

サラリーマンにオススメの複業7選

①せどり
②スキル販売
③手作り品販売
④ブログ、アフィリエイト
⑤Webデザイナー
⑥Webライター
⑦コンサルタント

それぞれの複業の具体的な手法・ノウハウはすぐに古くなってしまうため記載しません。

ここでは簡単な特徴のみを説明いたします。興味があるものがあれば、ネットやYouTubeで調べることで最新の情報を得ることができますので、そちらを参考にしてみましょう。

①せどり
せどりは「商品を安く仕入れて高く売る」という商売の基本中の基本の商売です。せどりにはたくさんの手法があるので、詳しくはネットやYouTubeで調べると非常に詳しく説明されています。小売業や卸売業に携わっている方には、馴染みがありとっつきやすい複業といえます。

②スキル販売
個人が持つ様々なスキルを販売するビジネスです。大手プラットフォームのココナラでは多種多様なスキルが販売されており、「これなら私にもできるかも!」と感じるでしょう。「あなたが持つ、ちょっとだけ自慢できるスキル」を求めている方は意外と多いものです。

③手作り品販売
その名の通りですが、手作りの商品を作って販売するビジネスです。自分の趣味を仕事に活かせますし、資金は少額で始めることができます。家事や育児のすきま時間に取り組めますので、特に女性にオススメです。

④ブログ、アフィリエイト
ブログやサイトで記事を書いて、企業広告や商品・サービスの紹介をするビジネスです。自分が書いた記事を経由し商品やサービスが購入された場合、紹介料として広告料が貰える、というのがアフィリエイトの仕組みです。企業を仲介してくれる代理店サービス(ASP)に登録することで、初心者でもはじめることができます。

⑤Webデザイナー
Webデザイナーとは、ウェブサイトのレイアウトやデザインを作る仕事です。専門的な知識は必須ですが、反面、高単価な仕事が多いことが特徴です。本業で関連した仕事をこなしている方には、まさにうってつけの複業でしょう。

⑥Webライター
説明不要とも思いますが、Webサイト上の文章を書く人を指します。 雑誌や新聞などの紙媒体ではなくWebサイト上の文章を書くため、Webライターには検索エンジンやSNS経由の集客を意識したライティングが求められます。しかし、文章はある程度の国語力があれば書けますし、参入障壁も低く、時間や場所を選ばない働き方の一つとしていまだに高い人気があります。

⑦コンサルタント
クライアント(顧客)が課題を解決するための支援を行うビジネスです。顧客は様々な問題を抱えています。解決に向けて相談を受け、具体的にアドバイスをしていきます。コンサルタントの一番の魅力は「圧倒的に報酬が高い」ということでしょう。コンサルタントの資本は「自分のみ」なので、元手が不要なことも複業に向いています。コンサルタントは有名じゃなければできないと勘違いされている方も多いですが、そんなことは決してありません。「ITって何ですか…?」というような中小企業もいまだに実在します。基礎知識だけで、相手の問題を解決できる案件もあるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

複業は、時代の流れを読み取れば読み取るほど、必要なものだと感じます。

冒頭にも述べましたが、大企業ですら終身雇用を維持できない状況になりつつあります。

リスク管理の一つとしても、複業を取り組む必要がある時代になってしまったのかもしれません。

もちろん、本業の就業規則や過労による健康管理の問題をクリアする必要はありますが、複業に取り組む価値が非常に高いということは間違いありません。

複業をするメリットとデメリットをしっかり考慮したうえで、自分の行動を決めていくことが大事なのではないでしょうか。

コメント