FIRE?リタイア?働き方が激変する今後、あなたが目指すゴールとは?

FIRE?リタイア?働き方が激変する今後、あなたが目指すゴールとは?働き方

最近、FIRE「経済的自立を果たし、早期退職する」を目指している20代30代が増えていると言います。

早期退職、アーリーリタイア、リタイアメントなど、いずれも仕事を辞めてしまうというニュアンスで使われる言葉ですが、このFIREとはどう違うのでしょうか?

これまでサラリーマンの一般的なライフプランは、定年まで一生懸命仕事をして、それから年金をもらいながら余生を過ごす、というものでしたが、働き方の多様化により、終身雇用制度の見直しや定年年齢が伸びるなど、これまでのライフプランの常識が変わってきています。

FIREやアーリーリタイアは、いわば自分がどのような状態で人生を終えたいか、1つのゴールだといえます。

自分のライフプランについて考えるとき、そのゴールをどう設定してくといいのか、少し勉強していきましょう。

FIREとセミリタイアの違い

FIREとリタイア、アーリーリタイアについて、その違いが曖昧という場合に、2つのポイントで考えるといいでしょう。

1つは、「リタイア後の労働の有無」、もう1つは、「リタイアする年齢」です。

1つ目のリタイア後の労働についてですが、完全に仕事をせずに、それでいてお金の不安が一切ない状態は、完全なリタイアということになります。

仕事をせずに生活していくことになるため、大きな資産を持っておく必要があります。

仕事を辞めて、親のすねをかじって生きていくという場合、親に見捨てられたら終わり、、、という状態では、完全リタイアとは言えないということです。

この完全リタイアに似たものに、セミリタイアという言葉もあります。

これは、リタイア後に労働はしますが、「ストレスのない最低限度の労働」を行うということになります。

サラリーマン時代に始めていたアフィリエイト収入、社会とのつながりを持つためのアルバイトなど、仕事での達成感より、自分のライフスタイルを重視した働き方を求めます。

完全にリタイアするよりも、準備する資産は少なくて済みますが、それでもお金の不安は、一切ない状態であることが絶対条件となります。

もう1つのポイントである、リタイアする年齢ですが、日本では定年退職という言葉があるように、仕事を終わりにする年齢というものがあります。

今ではほとんど65歳、今後は70歳へという流れですが、以前は60歳が定年という年齢でした。

その定年前に退職することを、一般的にアーリーリタイアと言うため、50代でリタイアしてもアーリーリタイアになります。

FIREは、20代から30代とできるだけ早期でのリタイアを目指すという考え方のため、アーリーリタイアの定年退職前にという考え方とは、また少し違った考え方になります。

欧米で起こったこのFIREムーブメントですが、欧米諸国では定年制度がない場所もあることから、「可能な限り早くリタイアする」という発想は自然と生まれそうですが、日本において定年退職という、これまでの常識とは異なる考え方が浸透していくかどうかはこれからの日本における、働き方の変化が重要なポイントになってきそうです。

様々な働き方

FIREという考え方は、「経済的独立を果たし、自由な時間を手に入れること」と言い換えることができるといえます。

近年の新型コロナウイルス感染症の影響で、私たちの人生に対する考え方が、大きく変わろうとしています。

限られた時間をどのように使うべきか、その優先順位が変わっています。

特に、自分一人の時間、家族との時間、大切なパートナーとの時間を多くとりたい、という人が多くなっているように感じます。

同時に、仕事への向き合い方にも変化が出ており、働き方の違いで、多くの言葉が生まれています。

「ダウンシフト」とは、働き詰めの毎日からギアを落とし、自分の好きなことへの時間を作り、無理のない生活を送るライフスタイルを言います。

これは終身雇用制度の崩壊により、安定を求めるのではなく、「変化に対応して生きること」が求められる時代になってきたという証拠でもあります。

人生100年時代を見据えて、ある時期までがむしゃらに働くことより、長くゆっくりと走り続けるという働き方が重要となります。

また、「ワーケーション」という言葉もあります。

これは、「ワーク」と「バケーション」をかけ合わせた造語ですが、これも家族や友人との時間を大切にする働き方です。

実家に帰りながら仕事をする、家族と旅行をしながら仕事をするなど、仕事が忙しくて有給休暇をとれない人にとっても、家族との時間、友人との時間を取ることができます。

多くの企業がこの制度を導入していますが、生産性の向上や有給休暇の取得率アップにつながるなど、働く環境を変えることで、企業へのメリットも多いようです。

勤務実態を把握しづらかったり、セキュリティ面のリスクもあるようですが、このような働き方はどんどん増えていくと予想されます。

また、「副業」や「パラレルワーカー」という言葉も登場してきました。

2019年3月に、労働基準法の規定が変わり、副業や兼業についての規定が追加されました。

これまでの働き方を変え、自分なりのライフスタイルを追求するための、働き方だといえます。

5Gの普及、テレワーク・リモートワークの普及が、より後押しする形となっているようです。

まとめ

FIREムーブメントが、日本でも注目を集めている中で、それに伴う働き方の変化にも大きな波が来ています。

FIREはそもそも、経済的独立が絶対条件ではありますが、最低限度の労働を前提とする「サイドFIRE」「バリスタFIRE」という概念もあるようです。

「お金の不安がない状態」とは、仕事をしないと生活ができない状態を抜け出すことです。

自分の趣味が収入を生んだり、自分が楽しいと思える仕事で、収入を得続けることができれば、これも「お金の不安がない」状態ともいえるのではないでしょうか。

いずれにしても、FIREを達成したいのであれば、今一度、働き方について見つめなおす必要がありそうです。

※当記事は情報の提供を目的としており、投資などの行動を誘導する目的で公開しておりません。また、当記事の記載内容に関するご質問には、一切お答え致しかねますので、ご了承お願い致します。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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