資産運用の相談をすべきか判断するための3つのポイントとは

資産運用の相談をすべきか判断するための3つのポイントとは金融・投資

資産運用の相談を受けた際、よく聞くのは、

「誰に相談したらいいのかわからない」

ということです。

確かに、銀行や証券会社は、敷居が高かったり、長期的に相談に乗ってもらえるか、不安を感じている人も、少なからずいると思います。

では、そういったときに、どこに相談に行けばいいのでしょうか?

ここでは、まず相談に行くべきでない金融機関、そして、どういうポイントで相談場所を探せばいいのか、解説していきたいと思います。

資産運用の相談をしてはいけない場所とその理由

結論から言いますと、私たちの身近にある金融機関へ、資産運用の相談をしに行くのは極めて危険です。

特に、生命保険のセールスマン、銀行のセールスマン、証券会社のセールスマンです。

その理由を解説していきましょう。

当たり前ですが、それぞれのセールスマンは、商品を売ることで、報酬を得ています。

基本的に、そういったセールスマンは、報酬がもらえる商品を販売する以外には時間を使いません。

より高い報酬を得るために、営業活動をしているといっても過言ではありません。

さらに、それぞれが所属している金融機関の、営業方針があります。

自分が提供したい商品が、会社の営業方針と反していたら、案内できないということもあり得るということです。

このような環境の中で、長期にわたって、大切な資産の相談をできるか、疑問が残ります。

そのようなことが嫌になり、優秀な担当者が会社を辞めることもあり、長く信頼できる相談相手は、大きな金融機関に属している人からは、見つけることが困難だと言えるでしょう。

資産運用の相談の3つのポイント

このようなことをお伝えすると、

「いったいどこで資産運用の相談はできるの?」

という声が聞こえてきそうですが、資産運用の相談のポイントは、「場所」ではなく、「人」だということを、お伝えしたいと思います。

そして、大前提として、投資をしている人だということです。

投資をしている人であれば、自分自身も経験していることもあり、投資に関するいろいろな悩みが理解できます。

そして、その相談の答えも持っていると思います。

現在投資をしている人に相談すべき理由は、生きた情報を手に入れることができる点です。

どれだけ、立派な資格や肩書を持っていたとしても、実際に投資をしたことがない人の話は論外ですので、現在進行形で投資をしていない人の話は、効かない方がいいでしょう。

また、投資で失敗した経験があり、それでも投資を続けている人の話は、とても参考になります。

投資で失敗したにもかかわらず、今もなお投資が続けられる人は、投資を続けるための、必要な知恵を持っているといえます。

そのような人の話は、とても具体的で、分かりやすいと思います。

逆に、過去に投資で成功している人の話は、さらに役に立つでしょう。

どのような世界でもそうでしょうか、成功している人の話は聞く価値はあります。

ただ、簡単にまねできるかというと、そうでない場合もありますので、その点はしっかりと注意すべきでしょう。

相談をする際に、まず、これらの3つのポイントを確認してみるといいでしょう。

相談できる相手を見つける場所とは?

このように、資産運用において、相談するべきは、どの金融機関に相談すべきかではなく、どのような人に相談すべきかを判断することが、とても大切です。

特に、その人がどのような投資経験があり、どのような失敗、成功を収めているかは、とても重要です。

これらを踏まえて、このように相談に値する人は、一体どこにいるのかをご紹介しましょう。

ただ、これらの中から、先ほどの3つのポイントで、相談に値すべき人かどうかを判断する必要があります。

その中の1つが、独立系FPです。

この独立系FPは、金融機関に所属してなく、基本的に報酬体系がアドバイス料による、報酬体系の人です。

ただ、FPは投資配分などのアドバイスはできますが、個別銘柄のアドバイスをすることはできません。

また、特定の企業から、商品の販売手数料を受け取っているFPもいるため、注意が必要でもあります。

もう1つは、IFAです。

IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれます。

すべてのIFAは金融商品仲介業者としての登録を受け、顧客本位の投資アドバイスをうたっています。

これは、証券会社との業務委託契約ですので、実際の個別銘柄のアドバイス、仲介まで可能です。

ただ、昔証券会社にいた営業マンのように、手数料目的で販売に走るIFAもまだいるようですので、その見極めは大切です。

3つ目に、投資顧問業登録をしている、投資助言、代理業をしている人です。

投資顧問は、資産運用の中でも、株式の助言をしているところが多く、証券会社から独立している人が多いようです。

資産運用というよりは、個別株の推奨をしている人が多い印象です。

ただ、個別株となると、初心者には判断できるかという問題もありますし、年利回りだけを都合よく宣伝する人もいるため、そういう人に出くわしたら注意が必要です。

まとめ

最近では、特定の金融機関に相談に行くのではなく、マネースクール、投資スクールといった、独自で勉強できるという環境も整ってきました。

まだまだマイナーな分、きちんとしたものかどうかの判断は必要ですが、自分自身の投資の知識や、判断基準を磨くためにはいいでしょう。

ただ、資産運用は専門家のアドバイスや、相談に乗ってもらえるかという点も、とても大切になってきます。

信頼できる相談相手を見つけることができるかが、資産運用で成功できるかどうかでは、とても重要でしょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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