実は知らない、資産運用の相談をしてはいけない金融機関3選

実は知らない、資産運用の相談をしてはいけない金融機関3選金融・投資

資産運用についての相談がしたい、そう思ったときに、まず考えるのはどういった場所でしょうか?

保険会社、銀行、証券会社、これまでは、このような金融機関への相談が主だったと思いますが、最近ではSNSで情報収集するという方も増えています。

確かに、金融機関に行くよりも、手軽に情報収集できるという点では、SNSの活用は便利かもしれません。

しかし、果たしてそれらの情報で、正しい金融知識や、商品の購入は可能なのでしょうか?

資産運用の相談は、どういうところがいいのか?私が資産運用の相談を受けている現場での声も交えて、検証していきたいと思います。

資産運用の相談をお勧めしない金融機関

資産運用の商品を扱っている金融機関は様々ですが、その中でも、生命保険会社に相談する際は、注意が必要です。

まず当たり前ですが、保険会社は、保険を販売することでしか、報酬を得ることはできません。

最近では、アメリカ国債の金利上昇の影響を受けて、外貨建ての商品を勧める保険会社が増えています。

保険会社に投資の相談をお勧めしない理由は、コストが無駄にかかってしまう点です。

保険会社が販売する商品は、あくまで保険商品です。

保険化するためのコストや、セールスマンに払う販売報酬は、投資信託の販売手数料などと比べると、かなりの高額です。

資産運用するための投資信託や、外貨建ての商品は、保険会社を通さず購入する方が、投資効率が高いのは当たり前だといえます。

次に、お勧めしない金融機関は、銀行です。

近年銀行は、金利収入が見込めない分、保険や投資信託などの手数料で、利益を上げている傾向があります。

お客様の大切な資産を預かるまではいいとしても、その後はほったらかしという体制は、とても無責任なのでは?と、相談者からの声を聞いても実感します。

「資産運用の担当者が変わって、よくわからなくなっている」

このような声が多くあるのは、まさに、ほったらかしにされているという証拠だと思います。資産運用はあくまで自己責任です。

お客様が、担当者に任せっきりということも、問題だと思いますが、資産運用は長く続けることが最も大切ですので、そういったサポート体制を見ると、銀行へ資産運用の相談をすることは、とても危険だといえます。

最後に、お勧めしない金融機関の3つ目は、大手証券会社です。

これは、以外と思われるかもしれませんが、大手の証券会社の営業方針を考えると、あまりお勧めできません。

大手証券会社の主なターゲット先は、多くの資産を持つ富裕層です。

そして、勤めている営業マンが課せられているノルマが、かなり高いといえます。

そうなると、真摯に投資の相談に乗ってくれるか、疑問があります。

お客様の利益というより、証券会社の利益優先という可能性も否めません。

金融機関に相談をお勧めできない2つの理由

先にご紹介した金融機関へ、いきなり資産運用の相談に行くことは、残念ですがお勧めしません。

どうして、お勧めしないのか、その理由を3つ解説していきます。

1つ目の理由は、金融機関はアドバイスに対する報酬ではなく、商品を販売することで報酬を得ているからです。

金融機関の営業マンの名刺を見ると、最近では、アドバイザーという肩書きを多く見られますが、アドバイザーは、報酬がもらえる商品を販売する以外のことには、時間を使いません。

このような環境では、誠実にお客様の資産運用に向き合えるかどうか、疑問が残ります。

もう1つの理由は、金融機関の営業マンは、会社の方針に従わないといけないという点です。

会社の方針で売らなくてはいけない商品は、すべてがお客様にとって良い商品とは限りません。

さらに、それらの商品を売らなければ、営業マンの評価は上がらないので、お客様にとって、信頼できる相談相手を見つけることは難しいです。

大手証券会社の現場では、このような実態がありますので、こういうことが嫌になって、会社を辞めることもあるようです。

資産運用の相談ができる場所は?

このような実態を見て、では、いったいどこに相談したらいいの?と思われるかもしれません。

金融機関以外で、投資の相談ができるところは以下の2つです。

1つは、独立系FPです。

この独立系FPというのは、金融機関に所属しておらず、基本的に報酬体系がアドバイスによる報酬で、生計を立てているFPを言います。

中には、保険会社などと提携している場合もあるので、そのあたりで、真摯に相談に乗れる立場の人かどうか、確認が必要でしょう。

もう1つは、IFAです。

IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルプランナーと呼ばれる、金融アドバイザーの一種です。

すべてのIFAは、「金融商品仲介業者」としての登録を受けており、本当に中立性を保ちながら、顧客本位の投資アドバイスができるのか、そのIFAの環境によるところが強いといえます。

まとめ

資産運用をするにあたって、相談してはいけない金融機関、そして、どのような立場の人に相談すべきか、お伝えしてきました。

最終的には、どのような場所に相談行くかよりも、どのような人に相談すべきか、見極めることが大切になってきます。

資産運用は、一度スタートすると、長期的に行うものです。

長い付き合いができるかどうか、信頼できる人なのか、しっかりとチェックしていきましょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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