アメリカの人気株価指数「S&P500」とは?

アメリカの人気株価指数「S&P500」とは?金融・投資

つみたてNISAやiDeCoなど、積立投資を実践している多くの人は、アメリカの人気株価指数、S&P500に投資をしています。

そのS&P500ですが、今年に入ってから大きく下落しています。

少し前には、多くの書籍が登場し、ネット上ではインフルエンサーが、このS&P500を勧めていたこともあり、目が離せない状況です。

今年から投資を始めた人は、不安を感じている方も多いと思いますが、これからも続けていくべきか、辞めたほうがいいのか、その疑問を解決するためのヒントを、お伝えできればと思います。

S&P500の本当の顔とは

S&P500とは、アメリカの代表的な株価指数のことです。

実際に多くの投資家が、S&P500を指標とする、インデックスファンドに投資しています。

その理由は、マネー本や、YouTubeを始めるとするSNSにおいて、多くのインフルエンサーが、このS&Pのインデックスファンをすすめるからです。

その理由の主なものとして、アメリカ経済が近年調子がいいこと、アメリカ企業には世界中から、お金が集まってくるから、などなど、S&Pの指数の伸びが好調という理由があります。

また、インデックスファンドという、商品自体の特徴である、手数料が安い、株価の動きがわかりやすい、という理由もあるようです。

しかしながら、最近このS&P500について、違う側面から見る、とあまり進めないという人も増えてきました。

その一つが、S&P495という指数です。

これは、S&P社公式の指数ではなく、S&P500からある企業群を除いたことで、導き出される指標です。

その企業群とは「GAFAM」です。

GAFAMとは、アメリカ株における、時価総額ランキングトップ5の、「Google(Alphabet)」「Apple」「Facebook(Meta)」「Amazon」「Microsoft」の総称をいいます。

このGAFAMが、S&P500にどのような影響を与えているのか、S&P495という指数をみると、驚きの結果が浮かび上がってきます。

S&P495とは

結論から言うと、S&P500とS&P495の差は歴然です。

実は、日本の株価指数である、TOPIXとS&P495の、過去10年間のパフォーマンスは、ほとんど変わりません。

一方で、GAFAMはこの10年で、株価を10倍近く伸ばしています。

つまりS&P500の、近年のパフォーマンスの良さは、GAFAMという巨大企業によってもたらされた、結果であると言えるでしょう。

実際に、新型コロナウイルスによるパンデミックから、立ち直りが早かったと、言われたアメリカ経済でしたが、こちらもS&P500とS&P495を比較すると、GAFAMによる、株価上昇にけん引されていることが、とてもよくわかります。

ゴールドマンサックスによると、パンデミックが発生した2020年、S%P500指数が同年6月に、年初来+11%になる中、S&P495は同時期+1%程度でした。

S&P500が、いかにGAFAMの影響を受けているのか、よくわかるデータでしょう。

株価指数の限界

このように、株価が上昇する局面では、GAFAMの株価上昇は、S&P500を引っ張る要因になりえます。

当然、下落局面であれば、その逆のことが起きるリスクもあります。

実際に、S&P500の時価総額の2割程度が、GAFAMによって占められていますので、ここで注意しないといけないのが、株価指数の役割です。

本来であれば、アメリカの企業の値動きの指標となるべき、S&P500ですが、これだけ大きな影響が出る企業群があると、本来の役割である指数の役目が変わってきます。

時価総額のシェアが大きい企業群が、指数の先行きを左右することになれば、それ以外の企業がたとえ不調でも、指数だけが、独り歩きすることにもなりかねません。

S&P500という指標を過信せず、S&P495という別の見方もすることで、アメリカの実態はどうなのか、そして、自分の資産をどこに預けるべきか考える際に、とても参考になってくるでしょう。

まとめ

S&P500関連のインデックスファンドに、投資している人、これから資産運用を始めようと、考えている人、自分の資産をどこに預けるか、やはりその中身をいろいろな角度から、見ていく必要があります。

多くの人がそうしているから、という理由で資産運用すると、多くの損失がある場合もあります。

資産運用には、将来を確実に約束するものは、何もありません。

だからこそ、学ぶことが大切です。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

コメント