30年ぶりの円安水準を受けて、2度目の為替介入が行われました。
この円安はいつまで続くのか?
「200円台まで行くのでは?」
多くの人たちが、様々な憶測を発信していますが、これらの情報で私たち個人投資家は、どのような行動をとればいいのでしょうか?
これらの経済状況に翻弄されないために、どういうことに注意した方がいいのか、私たちの投資行動を、今一度チェックしてみましょう。
円安の影響とは?
アメリカでのインフレ抑制のための利上げ、これが、今回の円安の原因の一つだといえます。
1ドル150円に差し掛かっている今、一体どこまで円安が進むのか?これはだれにもわかりません。
実は、この円安ですが、対アメリカだけに、起こっているわけではありません。
ユーロ、ポンド、元など、諸外国との為替レートにおいても、円安が進んでいます。
この円安の状態で、私たちの生活にはデメリットが多いように感じます。
その大きな理由は、私たちの身の回りのものには、輸入品が多いからです。
輸入品を提供する側としても、仕入れ価格の高騰などで、値上げをしないといけない状況です。
このような事態が、私たちが毎日とる食事をはじめ、日常生活の中に起こっているということです。
さらに、今年に入ってモノの値段自体を上がっています。
モノの値段が急に大きく変わったと、感じるのはその影響もあるかもしれません。
円安時の投資は待つべきか?
この今までにない円安状態を受けて、このタイミングで、資産運用を始めるのは適切かどうか、不安を抱えている人も多いでしょう。
結論から言うと、むしろ今から投資は始めるべきです。
その理由をいくつか、解説していきましょう。
投資を今すぐ始めるべき、一番の理由は、長期投資には株価の上がりさがり、為替の上がり下がりはあまり関係ないからです。
基本的に、投資をする場合、長期的な視点で行うことが、損をしない一番の方法です。
株価というのは、投資先のファンドや企業が、成長し続ける会社であれば、長く持てば持つほど、リスクがどんどんなくなるという傾向があります。
投資の方法を月々の積み立てにすると、よりいいでしょう。
この月々の積み立てによる、投資を行うことが2つ目の理由です。
「ドルコスト平均法」
という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
毎月一定額のお金を投資していくことで、株価の上がり下がりを安定させる効果があります。
むしろ、寝下がったときには、逆にお得に買えるのでなおさらです。
3つ目には、インフレの対策につながるということです。
株価は世の中の経済上昇に合わせて成長する、成長資産といわれます。
その成長資産にお金を投じていくことで、日々のインフレに負けない資産を作ることができます。
一日でも早く始めることで、運用機会を逃がしてしまうことを回避できますし、なにより、インフレに負けない資産を持つことが可能です。
円安時に注意したい投資行動
この円安時にでも、今すぐ投資を始めた方がいいとお伝えしましたが、注意すべき点を2つお伝えします。
1つは、既に資産運用をしている方に向けてですが、投資することをやめないようにした方がいいです。
先ほどもお伝えした通り、資産運用は長期的にすることで、最大のメリットを得ることができます。
投資をやめてしまうということは、その最大のメリットを放棄することでもあります。
この円安の時だけでなく、株価が下がった時においても同様です。
株価が下がったときには、むしろ株を多く変えるチャンスでもありますので、投資する行為をやめないようにしましょう。
もう1つは、資産のほとんどを投資に回すということです。
この円安は、この先も続くと考えている方も多いでしょう。
それを見据えて、大きなお金を急に投じるととても危険です。
冒頭、こういった為替の動き、株価の動きを予測することは、不可能だとお伝えしました。
もしかすると、急に円高に転じることもあるかもしれません。
こういった、衝動に駆られて投資するということは、辞めるべきです。
投資をスタートすることは、1日でも早くする方がいいですが、その前に、自分に合った投資スタイルは何か、投資するための基礎知識は、きちんと押さえて行う方がいいでしょう。
まとめ
まだまだ続く円安の状況ですが、このニュースを見て、極端な行動に出ることは、なるべく避けるようにしましょう。
経済状況の変化は、日々変わっていきます。
資産運用は、長い目線で行うものでもありますので、その経済状況に一喜一憂されず、淡々と運用をしていくことが、とても大切ですね。
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