保険セールス一押しのドル建て保険!お勧めしない2つの理由とは?

保険セールス一押しのドル建て保険!お勧めしない2つの理由とは?保険
毎日村上

「将来のためにお金を増やしたい」というのは、誰もが考えていること。

しかし、どの金融商品を使ってお金を増やすべきか、明確な答えを持っている人は少ないようです。

預貯金、定期預金、債券、保険、投資信託、株式など、資産運用する商品は様々ですが、今回は、「ドル建て保険」について解説していきましょう。

近年、このドル建て保険について、金融庁が生命保険会社に対して、監督を強化しているといわれています。

それだけ、加入の際、加入の後のトラブルが、増えていることが主な理由でしょうが、この商品がどのような商品なのか、そして、資産運用に向いているのか、解説していきたいと思います。

ドル建て保険とは

「お金を貯めよう」と考えて、

「貯蓄保険」

を考えるのは、昭和から平成の初めごろまでの、金利が高かったころまでの話でしょう。

確かに貯蓄性が高く、安全確実にお金を増やすことができたため、貯蓄保険の恩恵を受けた人もいるかもしれません。

しかし今では、2016年に導入されたマイナス金利政策により、日本では超低金利時代が続いています。

その結果、貯蓄保険は全くと言っていいほど、収益性はありません。

生命保険会社も同様、これまでの貯蓄保険では収益がないため、日本より金利が高い、アメリカやオーストラリアなどの、外貨による保険を販売するようになりました。

貯蓄保険では、契約者からの保険料を使って、保険会社が公社債を購入して運用します。

ドル建て保険は、保険会社が日本円よりも、金利が高いアメリカの公社債を購入し、ドルで運用することによって、円で支払うより、戻ってくるお金が増えることを期待した商品です。

「お金を貯めよう」と考えて、このドル建て保険を活用した方がいいのか?

結論から言うと、「お勧めしません」になってしまいますが、その理由なども含めて解説していきましょう。

ドル建て保険のメリット、デメリット

ドル建て保険は、貯蓄型の保険になります。

この貯蓄型の保険を、資産運用の商品という視点から考えて、適切かどうかを考えていきたいと思います。

まず、先ほどもお伝えした通り、ドル建て保険は、アメリカやオーストラリアの公社債で運用します。

そのため、資産運用を公社債で行う際の、メリット、デメリットを考えることが大切です。

公社債のメリットは、安全性が高いことでしょう。

公社債は国や会社が発行するため、募集時に買って、満期まで持っておくと元本割れはほとんどなく、決まった額面を受け取ることが可能です。

そのため、将来のお金をいくら受け取ることができるか、想定できることが可能です。

貯蓄保険のプラン内容を見ると、将来の解約金が低額で決まって表示できるのも、そのためでしょう。

デメリットですが、何といっても、利回りが低いということでしょう。

預貯金や定期預金よりも高いものの、他の投資商品と比べると利率は低いです。

また、将来のインフレに弱いという点も、大きなデメリットでしょう。

私たちの身の回りの物価は、少しずつでありますが上がっています。

それに対応するためには、お金の量もそれに合わせて増やす必要がありますが、公社債はインフレに弱い商品です。

資産運用という視点からデメリットになるでしょう。

ドル建て保険を勧めない理由

結論から言うと、資産運用の視点から、ドル建て保険を使うことは、やめておいた方がいいでしょう。

特に、セカンドライフのためなど、10年、20年保険料を支払うような契約においては、お金を増やす機会を大きく損ねる可能性もあります。

お勧めしない理由について、2つほど解説していきます。

収益性の低さ

外貨建て保険の中身は、公社債とお伝えしましたが、公社債の資産運用におけるデメリットは、収益性の低さです。

国などが発行するため、安全性はあるかもしれませんが、将来に向けてお金を増やす言うことでは、魅力的ではありません。

2021年12月の、米国国債10年の年利回りは約1.5%、日本国債10年においては、約0.046%です。

投資信託や株などと比べると、どちらが収益性が高いかは、一目瞭然でしょう。

手数料の高さ

もう一つの理由は、保険販売の手数料が高いことがあげられます。

保険会社は、販売会社である、銀行や代理店に支払う手数料を公表してませんが、金融庁が過去に出した報告書によると、保険会社が銀行に支払う、一時払い保険の手数料率は、平均で6.8%とのこと。

投資信託の購入時手数料が、平均2%強であるのと比べると、かなりの差があります。

この手数料は、契約者の保険料からの支払いになりますが、直接、販売会社に支払うわけではなく、生命保険会社が支払う仕組みであるため、その分収益性も落ちることになります。

この2つの他にも、保険加入中に解約すると解約控除という、ペナルティーがかかることや、満期を迎えたときの為替リスクなどもあります。

長い期間保険料として支払って、収益があまり見込めないとなると、やはりドル建て保険で資産運用をすることは、

やめておいた方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

ドル建て保険に加入している方、今まさにドル建て保険を勧められている方、これから支払う保険料を、本当に増やしたいと考えるのであれば、今一度考えてみることをお勧めします。

では、その代わりにどうしたらいいのか?

それは、他の記事にてお伝えしていきましょう。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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