「ジュニアNISAは今年で終わるからもうしない方がいいですよね?」
最近子育て中のママからよく聞かれる質問です。
私の答えは、「今年だけでも活用するメリットはあります!」です。
NISAを活用するメリットは、本来払うべき税金を払わなくて済むことです。
なかなかお金を増やせない時代に、このメリットはかなり大きいと思います。
特に、小さなお子様がいるご家庭では、10年以上の長期にわたって運用できますので、よりリスクを軽減できる可能性もあります。
このジュニアNISAを上手に活用するためにも、その仕組みを理解しておきましょう。
ジュニアNISAのロールオーバーとは?
ジュニアNISA口座で買い付けをした商品は、基本的には5年間非課税で運用できます。
5年たった後、翌年のジュニアNISAの枠へ移して、引き続き非課税で運用することができます。
これがロールオーバーです。
ジュニアNISAは、今年2023年で終了しますので、2024年1月以降、新しい非課税枠は使えません。
すでに、ジュニアNISAを活用している人もいますので、2つのパターンを紹介します。
1つは、2018年以前に買い付けをした人です。
ジュニアNISAは、2016年1月からスタートしていますので、2016年、2017年、2018年から、ジュニアニーサを活用した方がこれに該当します。
具体的には、ジュニアNISAからジュニアNISAへ、ロールオーバーするパターンです。
2つ目は、ジュニアNISAから継続管理勘定へ、ロールオーバーする場合です。
2019年以降ジュニアNISAを活用している方が、このパターンの対象になります。
ジュニアNISAでロールオーバーする場合と、継続管理勘定でロールオーバーする場合の違いは、新しく買い付けができるかどうかです。
もう少し具体的に、解説していきましょう。
ロールオーバーの仕組み
ジュニアNISAのロールオーバーをする際に、ポイントになのは、その時点での金額が、非課税枠の80万円を超えているかどうかです。
ロールオーバーをする際、その時の金額が80万を超えている場合は、その金額がどんなに大きく増えていても、そのままの金額を非課税で運用ができます。
ただし、新しいジュニアNISAでの新規の買い付けは、80万円を超えているためできません。
では、ロールオーバーの時点で、80万円に満たない場合はどうでしょうか。
この場合も、先ほどと同様で、その時の金額でロールオーバーすることになります。
ただし、投資可能額の、80万までは新規の買い付けが可能です。
ジュニアNISAでも一般のNISAでも、非課税投資枠がありますが、大きくお金が増えていると、非課税投資枠を超えてもそのまま非課税で、運用を続けることができる、これが一番のメリットになります。
ジュニアNISAのロールオーバーの手続き
実際にロールオーバーの時期になると、10月の中旬ごろ、「ロールオーバー依頼書」のお知らせが、金融機関から届くようになっています。
金融機関によっては、インターネットで提出できるところもありますが、この依頼書への記入と提出で、ロール―オーバーが可能になります。
提出の期限も、金融機関によって異なりますが、おおよそ12月の上旬くらいまででしょう。
もし、ロールオーバーしなかった場合ですが、期限が過ぎると、ロールオーバーができなくなり、課税口座へ移動してしまいます。
課税口座では、その後売却するときに、課税されるようになってしまいます。
まとめ
ジュニアNISAは、2023年今年までの制度になります。
まだまだ、時間に余裕がありますので、子供の進学資金を準備したい、孫のためにお金の贈与してあげたい、そういった方には、ぜひ活用してほしい制度です。
ライター馬込 八寛
生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。
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