最適な資産配分とは?資産運用を成功に導く考え方を知ろう

最適な資産配分とは?資産運用を成功に導く考え方を知ろう金融・投資

資産運用を始めるにあたって、

「どの金融資産をどんな割合で持つべきか?」

迷う人も多いかと思います。

若い時は、リスクを許容できるため、株式を100%でいいという情報もあれば、株式と債券を50%ずつという情報もあります。

こういう色々な情報があると、どれが最適かどうか決断しにくいでしょう。

最終的には、自分がどう考えるかどうかで、資産配分は変わってくるのですが、どういう考え方を参考にしたらいいか、紹介していこうと思います。

ライフサイクル理論とは?

資産運用するにあたって、私たちが選択すべき資産は、「株式」か「債券」か、いずれかになることが多いでしょう。

資産運用において、大きなリターンを生んでくれるのは、株式への投資になりますが、リスクも債券よりも高いことから、どれくらいの割合を株式へ回すべきか、迷う人も多いです。

ここで参考にすべき考え方の一つに、ライフサイクル理論があります。

このライフサイクル理論を知るために、人的資本という言葉を知る必要があります。

人的資本とは、生涯賃金のことを言います。

定年を60歳とした場合に、生涯賃金の平均は約2.4億円といわれます。

この人的資本は、働き始めが最も多く、年齢が進について少なくなるというイメージです。

ライフサイクル理論の考え方では、多くの人的資本持つ若年層は、株式へ割合を多くし、年齢とともにこの割合を引き下げていく、というものです。

人的資本と金融資産の関係

これから私たちは、人生100年時代を生き抜いていかねばなりません。

そのためには、人的資本を増やしていくことと、金融資産を効率的に運用することが、ポイントになってきます。

人的資本については、どの業種で働くか、仕事上のスキルアップによる年収の増加で、生涯年収は変わってきます。

収入のうち、消費していく部分以外を、貯蓄として金融資産を積み立てていくと、年齢とともに金融資産は増えていきます。

人的資本は、年齢ととともに減っていくため、定年の時期に金融資産がある程度、貯まっておくように運用することが理想です。

その貯まった金融資産を、取り崩しながら老後の生活を行っていきます。

若年層はリスクもありますが、大きく増える可能性がある株式を、多く保有することで、効率よく資産形成できます。

逆に、若年層がリスクの低い債券を多く保有すると、株式ほどは増やせない可能性の方が多く、あまりお勧めではありません。

最適な資産配分のポイントとは?

人生100年時代を生き抜くために、金融リテラシーを高めることはとても大切です。

この金融リテラシーは、たくさんの専門的な情報を入手し、あらゆる金融に関する知識を、正しく理解して判断する能力が、必要というものではありません。

資産運用は長く続けることが、最も大切なことです。

そのために、どういう対応をとるのか、知識と行動を身に着けるということです。

若年層へ株式100%の投資は、すべての人に認められるものではありませんが、投資期間を長く設定できるという、一番のアドバンテージを持つ若年層は、株式100%への投資は、期待リターンを考えると、選択肢の一つといえます。

株式はリスクが高いといわれるだけあって、時には大きな調整が発生します。

例えば、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックです。

おおよそ10年に1度の割合で、暴落が起きているのですが、こういった暴落時に取るべき行動は、底値になる前に売ることではありません。

底値で売るのではなく、その後も、リターンを享受し続けるということです。

ただ、損失が大きくなり、下落期間も長くなることで、多くの投資家は絶えることが難しくなります。

そこで、株式を部分的にでも売却し、最終的には、投資期間が終了してしまう可能性もあります。

自分に合った最適な資産配分は、とてもシンプルで、金融リテラシーを高めて、暴落しても保有できる割合の株式を、長く持ち続けることです。

そのためには、早くから収入の一部を、金融資産に入れていく必要があります。

まとめ

自分に合った資産配分は、金融リテラシーを高めること、できるだけ長く株式を保有し続けること、というシンプルな考えをお伝えしました。

しかし、資産運用の難しいところは、このように、理論的には理解しているけれども、それを行動に移すことが、なかなかできないという点です。

人間は弱いので、自分一人で考えるとなると、どうしても合理的な高度をとることが、難しいようです。

これを解決するためには、やはり長期間伴奏してくれる、アドバイザーが欠かせません。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。

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