投資に対する大きな誤解とは?おじいちゃんから学ぶ投資の基本

投資に対する大きな誤解とは?おじいちゃんから学ぶ投資の基本

あなたは、一生懸命稼いだお金をどう使っていますか?

日本人は貯金が好きと言われていますが、あなたは、将来に備えて貯金していますか?

ただ、この低金利の時代に、期待できる利息はそう多くはありません。

インフレリスクを考えると、資産は目減りしていきます。

インフレに対して強いのが、株式投資と言われますが、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

多くの方が持つ投資へのイメージは、実は大きな誤解だったという場合もあります。

今回は、その誤解の一つを紹介していきましょう。

投資への大きな誤解

投資と言っても、株式投資、不動産投資、投資信託、FX、仮想通貨など様々な種類があります。

多くの方が想像するのは、一般的には株への投資、いわゆる、株式投資かもしれませんね。

「〇〇会社の株を持っている!」というと、何百万円使って株を買っている、と思われている人もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。

2018年10月以降、株の取引は、100株単位で取引されるようになりました。

ある会社の株価が5,000円の場合、5,000円×100株=500,000円が最低購入価格となります。

しかしながら、人気企業の株価は6万円~8万円と高値のため、100株単位で買うと600万円、800万円。

ただ、これらの高値銘柄でも、1株から購入できる「単元未満株」というサービスがあります。

また、「未単元未満株」と似たサービスに、10株単位で取引ができる「ミニ株」もあります。

さらに、お金をかけることなくスタートできる投資に、「投資信託」という取引方法もあります。

投資信託は、投資家から集めたお金を1つの大きな資金として、運用の専門家が株式などで運用し、その運用成果を投資額に応じて分配するという商品です。

複数の優良企業の株を買うことができ、また、少額から始めることができるため、人気がある商品でもあります。

このように、まとまったお金がないと、投資はできないという大きな誤解は、投資を始めるとすぐに払拭されます。

ただ、少ないお金なら、あまり大きなリターンを得ることができないのでは?と考える人も多いでしょう。

そういう方へ、ある一人の人物を紹介します。

アメリカのおじいちゃん

ロナルド・リードさんという方をご存じでしょうか?

2014年アメリカ・バーモンド州で、92歳で亡くなった一人のおじいちゃんです。

この方は、実は亡くなった後に、あるニュースで話題になりました。

それは、亡くなった後にわかった、9億2000万円もの資産についてです。

金額は大きいですが、会社の社長さんなどであれば、大きな資産を持っているのは当たり前では・と思われがちですが、話題になったのは、おじいちゃんの資産の作り方でした。

ロナルド・リードさんは、ガソリンスタンドの店員として約34年間勤務し、定年後も地元の百貨店で、清掃員として約17年間働いたそうです。

いわゆるどこにでもいるようなおじいちゃんが、どうして9億2000万円もの資産を築けたのか。

彼の死後、自宅の整理をしていた親族が発見したのは、なんと大量の株券だったそうです。

その後の調査によると、ロナルド・リードさんは、毎月安い給料ではありましたが、その中からコツコツ株を購入していたそうです。

投資を始めたのは、37歳頃とのこと。

それから約50年、コツコツ株式投資をした結果、こんなに大きな資産を作ることができたということです。

このお金は、生前お世話になった彼の家族、友人、病院や図書館へ寄付されたそうですが、このことを通して実証されたのは、投資に大きなお金は必要ないということ、そして、長い時間をかけることで、お金を育てることができるということでした。

まだ投資をしたことがない人の多くが持っている、「投資には大きなお金が必要」というイメージは、このような物語からも、「間違ったイメージ」ということが言えるでしょう。

ロナルド・リードさんが証明してくれた、少ないお金でも、長い期間コツコツ続けることの大切さでは、株式投資における、ある特徴について学ぶことができます。

その特徴が持つ力について、ご紹介しましょう。

複利の力

複利とは、私たちの生活の中ではあまり聞きなれない言葉です。

ですが、20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインが、「人類最大の発明」と呼んだのが、この「複利の力」です。

複利とは運用を考える際に使う言葉ですが、「元本だけでなく、利子が利子を生む」という考え方です。

複利の対義語は単利ですが、
これは、最初の元本だけが利息を生むというものです。

例えば、1,000万円を5%で運用した場合を見てみましょう。

■単利の場合
1年目 1,000万円の元本に対し50万円の利子
2年目 1,000万円の元本に対し50万円の利子
3年目 1,000万円の元本に対し50万円の利子
3年目の合計で1,150万円となります。

■複利の場合
1年目 1,000万円の元本に対し50万円の利子
2年目 1,050万円の元本に対し52.5万円の利子
3年目 1102.5万円の元本に対し55.1万円の利子
3年目の合計で1157.6万円となります。

3年ほどであれば、単利と複利の差はさほどないように見えますが、これを30年間続けていくと、その差はかなり大きくなります。

単利の場合30年後、25,000,000円に対し、複利の場合30年後、43,219,424円になります。

アインシュタインが言うように、とてつもなく大きいインパクトを与えるこの複利の力は、投資を始めるにあたって、必ず知っておくべき知識となりますので、ぜひ覚えておくといいでしょう。

先にご紹介したロナルド・リードさんのお話は、これから投資を始める人にとっても、また既に始めている人にも、とても大きな気づきがあります。

投資に対する間違ったイメージを払拭するためにも、先人たちの物語は、大いに役に立ちそうです。

まとめ

今の日本において、預貯金の金利が0.001%と、限りなくゼロに近い状況において、お金を増やすことの難しさは、とても痛感していることと思います。

まだ投資を始めていない方にとって、様々な不安や疑問もあると思いますが、正しい知識を得ることで、より良い将来を作っていく手段を得ることができます。

このアメリカのおじいちゃんのように、大きなお金は必要ありません。

必要なことは、長く続けていくことです。

ライター馬込 八寛

生命保険、損害保険業界を約15年経験した後、お客様にとって最適な金融商品を提供するため、IFA(独立系金融アドバイザー)へ転身。「資産を1円でも多く増やすためのアイデア」を一人でも多くの人へ伝えるために、日々奔走。来年から始まる高校での授業「投資教育」にて教壇に立つことを目指している。